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集え、保育士の卵 人材確保へ市が宿泊研修

政治行政 神奈川新聞  2016年03月05日 11:46

公立保育園の保育士から説明を聞く学生ら=川崎市川崎区
公立保育園の保育士から説明を聞く学生ら=川崎市川崎区

 首都圏で保育所増加に伴い保育士確保が難しくなる中、川崎市は保育士を目指して地方の養成校に通う学生にも市内保育所を知ってもらう2泊3日の体験宿泊研修を開いた。東北地方など県外の保育人材の市内就労に期待する初めての試みで、来年度以降も開催回数を増やしていきたい考えだ。 

 「皆さんが力を貸していただければ子どもたちにもっと良い川崎をつくれると思う」。研修最終日、市職員が閉会あいさつで学生らに期待をにじませた。待機児童対策で保育所整備を進める市にとって保育士確保も大きな課題だからだ。

 市は今月1~3日の体験宿泊研修に先立ち、昨年12月に東北、中部地方の養成校約100校に案内を送付。その結果、秋田、福島、宮城県など8県から来春卒業予定の短大1年生を中心に18人が参加した。

 初日と2日目で民間と公立保育園の6カ所を回り、園舎内の見学や園児との保育体験を実施。上京して市内の保育園で働く若手保育士との交流の場も設けた。

 参加学生の負担は川崎までの行き帰りの交通費のみで、市は研修期間中のホテル宿泊費や食費などを全て用意。最終日は市職員が市の子育て政策を説明し、▽国の保育士配置基準に市が独自に上乗せし配置している▽地方出身者が働きやすいよう2016年度から運営法人の保育士宿舎借り上げ支援を行う-などのセールスポイントを強調した。

 秋田市の聖園学園短期大の女子生徒(18)は「都会なので子どもが窮屈な環境にいるかと思ったが、実際は自然豊かな場で子どもがのびのびしていて安心した」と笑顔。同短大1年の女子生徒(19)は「ニュースを見て治安が気になっていたが、実際はとても住みやすそう。保育園は屋上に園庭を設けたり、個性的な園舎があったり、それぞれ工夫が感じられて楽しかった」と研修内容を振り返った。

 東北地方などの保育士養成校には首都圏で運営する民間法人などからの求人も多いという。


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