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容疑者「今は黙秘」 86歳殺害で再逮捕 川崎3人転落死

社会 神奈川新聞  2016年03月05日 02:00

 川崎市幸区の老人ホームで入居者3人が転落死した事件で、幸署捜査本部は4日、2件目に死亡した女性に対する殺人容疑で、元職員の男(23)=横浜市神奈川区=を再逮捕した。容疑者は「今の段階では黙秘する」と話している。当初は3人の殺害を認めており、捜査本部は連続殺人事件とみて、引き続き詳しい動機の解明や当時の状況を調べている。

 再逮捕容疑は、2014年12月9日午前1時半~同4時15分ごろ、介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」4階のベランダから、無職女性=当時(86)=を落として頸髄(けいずい)損傷で殺害した、としている。

 捜査本部によると、同容疑者は1人目の男性=当時(87)=への殺人容疑で逮捕された2月15日後は、「間違いありません」と容疑を認める供述をしていたが、途中から黙秘に転じた。県警はそれまでの供述と裏付け捜査の結果を踏まえ、今回の再逮捕に踏み切った。同容疑者はこれまでの調べに「介護に手がかかる人だった」などと供述しており、仕事へのストレスに加え女性への一方的な不満を募らせたことが動機の一つとみている。

 川崎市などによると、女性は自力歩行は可能だったが、要介護2で認知症の症状があった。1人目の男性と同じ部屋から転落し、ベランダにはパイプいすがあったという。

 また、横浜地検は4日、1人目の男性に対する殺人の罪で、同容疑者を起訴した。起訴状によると、14年11月3日午後11時~4日午前1時50分ごろ、同施設の4階のベランダから、男性の体を抱えて約10・5メートル下の裏庭に転落させ殺害した、などとしている。

 同施設では同年12月31日未明にも女性=当時(96)=が6階のベランダから転落死しており、捜査本部は同容疑者が関与したとみている。

 いずれの日にも同容疑者が夜勤当直に入っていたことや、ベランダの手すりの高さは約120センチで、身長145センチの女性らが自力で乗り越えるのは困難とみられることなどから、県警は1月末から任意で事情を聴いていた。


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