1. ホーム
  2. 旬漢
  3. 巣立つ息子へ 木山裕策

旬漢〈14〉
巣立つ息子へ 木山裕策

フォロー・シェアボタン

神奈川新聞  2004年06月06日公開  

カバーアルバム「F ~守りたい君へ~」を発売した木山裕策
カバーアルバム「F ~守りたい君へ~」を発売した木山裕策

 2008年のデビュー曲「home」でNHK紅白歌合戦に初出場した歌手の木山裕策(47)が2日に、カバーアルバム「F ~守りたい君へ~」を発売した。新作には、子どもや両親へのあふれる愛を歌った「home」の続編として制作した「旅立ち ~home2016~」を収録。巣立っていく子どもの背中を見つめ、過ごした時間を振り返る父親の思いをつづっている。

 会社員歌手として活動する木山は、4人の男の子を持つ。28歳のときに生まれた長男は大学2年生になり、背丈も183センチの木山に並ぶ。1月に成人式を終え、3月には20歳。ともに暮らしているが、ふと「あと何年一緒にいられるのか」という思いが胸にわいた。


 36歳のとき受けた人間ドックで甲状腺に悪性の腫瘍が見つかり、手術前には声を失うかもしれないと宣告された。大手術を経て、テレビのオーディション番組にチャレンジし歌手になる夢をつかんだ。

 「home」から8年。同作を書き下ろしたプロデューサーの多胡邦夫(42)とはいまも家族ぐるみで付き合う仲。3人の女の子の父でもある多胡なら気持ちを分かってくれると、デビュー翌年から温めていた「旅立ち」をテーマにした曲を歌いたいと告白した。帝王切開で産まれた長男は、2千グラムほどの未熟児だった。両手のひらに収まるほどの命に、「大きくする自信がなかった」と振り返る。


 アルバムジャケットは、元プロレスラーのタレント佐々木健介(49)が、長男・健之介(17)との2ショットを公開。佐々木は、「もうすぐ巣立つ息子との撮影。普段できない話しをしたり、すごく幸せな時間でした。一生忘れることができない」と木山に感謝した。木山、多胡、そして佐々木の3家族の思いが詰まった作品のブックレットには、デビュー曲と同じように木山の家族の名前も掲載されている。

 「パパ0年生から始まって、いま20年目。20年もやっているんだから、ベテランでしょうと言われたりもするけれど、そんなことはなくて。命がけで産んでくれた妻の思いに応えたいと少しずつ育てて、いまになった。外では気を張っている部分もありますが、『おかえり』と迎えてくれる家族が、僕を素直な自分に戻してくれる。言葉で励ましてくれたり、手を握って慰めてくれたり、子どもに教わることもたくさんある」

 アルバムには、福山雅治の「家族になろうよ」、中島みゆきの「誕生」、秦基博の「ひまわりの約束」など12曲を収録。家族や守りたい人へ。さまざまな愛を歌っている。

きやま・ゆうさく。1968年10月3日、大阪市生まれ。2008年2月、シングル「home」でデビュー。同年末のNHK紅白歌合戦に初出場した。ディナーショー型の自主ライブ「ウタメシ」を東京都内で予定している。



カバーアルバム「F ~守りたい君へ~」のジャケット
カバーアルバム「F ~守りたい君へ~」のジャケット

シェアする