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オールセーフに1億円融資 車いす固定の新システム

経済 神奈川新聞  2016年02月26日 02:00

 横浜市中区のオールセーフは、トラックや飛行機などの物流分野で固定器具の製造・販売を手掛ける。技術力を発揮し、路線バスの車内で車いすを迅速・安全に固定する新たなシステムを開発し、2015年春から実用化をスタート。県内の神奈川中央交通をはじめ、東京の都営バスや福岡の西鉄バスなどが導入している。

 バス車内で車いすを固定するためには、従来は専用ボックスに伸びた状態で保管されたベルトを運転手が取り出し、床面の留め具に固定するなど作業が煩雑で、5分ほどの時間がかかっていた。だが、新システムは巻き取り機能付きのベルトをあらかじめ車体に固定し、使用時にはベルトを引き出してワンタッチで作業できるようになり、十数秒で固定可能という。

 同社は15年11月、新事業育成資金を含め日本公庫から1億円の融資を受けて設備投資。工作機械を導入するなど生産設備の充実を図り、量産化に取り組んでいる。20年の東京五輪・パラリンピックを視野に、さらに多くの全国の路線バスでも導入してもらいたい考えだ。

 「車いすを固定するための作業時間が大幅に短縮され、他の乗客を気にする必要がなくなった」と中村泰三社長。「車いすの利用者が気兼ねなく外出できる社会づくりに貢献したい」と話している。


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