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がん最前線 がん教育(上) 家族、命大きな視点で

社会 神奈川新聞  2016年02月22日 11:17

がんの基礎知識を学び予防についてアイデアを出し合ったモデル授業 =昨年12月10日、大和市立光丘中学校
がんの基礎知識を学び予防についてアイデアを出し合ったモデル授業 =昨年12月10日、大和市立光丘中学校

 国は学校の授業に「がん教育」を取り入れる方針で教育現場では準備が進められている。県内の公立中学校10校でもがんの予防や治療などの基礎知識を学ぶモデル授業が本年度実施された。模索の現場から課題と可能性を追った。

 「お父さんがお酒を飲み過ぎていたら注意した方がいいよ」

 「車に頼らずに、ちょっと散歩するのもいいんじゃないかな」

 昨年12月、大和市立光丘中学校で「がん教育」のモデル授業が行われた。3年生を対象とし、保健体育の授業2こまを活用。1こま目は県が作成した教材を使い、国民の2人に1人の確率でがんにかかっている現状や喫煙、飲酒、塩分の取り過ぎ、運動不足など、発症に影響する生活習慣を学習。手術、放射線治療、抗がん剤治療が標準治療となっており、定期的にがん検診を受けるなどして早期発見できれば9割が治ることも学んだ。

 公開授業となった2こま目は基礎知識を基にしてグループディスカッションが行われた。教科担任の寺尾理美教諭(29)が「どんなことに気を付ければいいのか、みんなが今できること、家族に伝えたいことを考えましょう」と促すと、生徒は額を寄せ合い、紙に書き出し始めた。

 がん検診の受診やバランスの取れた食事、適度な運動、規則正しい生活…。「カラオケでストレスを発散するのがいい」という自由な発想に、同じグループの生徒は「それ関係ある?」と言いたげにうっすらと笑みを浮かべたが、次々と意見を出し合っていた。

 寺尾教諭は「親の手伝いをすることも大切。そうすれば親の負担は減るし、コミュニケーションにもなります。日々できることはあるので、がんに負けない体づくり、健康な生活をしてください」と締めくくった。

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