1. ホーム
  2. 社会
  3. 「度々入浴を拒否された」 川崎3人転落死

「度々入浴を拒否された」 川崎3人転落死

社会 神奈川新聞  2016年02月21日 02:00

被害者の男性が投げ落とされたとみられる4階のベランダを検証する県警の捜査員=20日午前9時5分ごろ、川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」
被害者の男性が投げ落とされたとみられる4階のベランダを検証する県警の捜査員=20日午前9時5分ごろ、川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」

 川崎市幸区の介護付き有料老人ホームで入居者3人が転落死した事件で、最初に死亡した男性=当時(87)=の殺人容疑で逮捕された元職員の男(23)=横浜市神奈川区=が、県警の調べに対し「男性に入浴を度々拒否された」といった趣旨の供述をしていることが20日、捜査関係者への取材で分かった。幸署捜査本部は複数ある動機の一つになった可能性があるとみて、慎重に調べていく方針。

 捜査関係者によると、男は男性について、急に大声を上げたり怒りだしたりすることがあったなどと説明。以前から煩わしい人だと思っていたとする供述もあり、捜査本部は同容疑者が男性と接する中で一方的な不満やストレスを募らせた結果、犯行に及んだ可能性があるとみている。

 男はこれまでに「当日の勤務中に犯行を決意した」とも供述しており、人目に付かない深夜に殺害するつもりで部屋に入室し、寝ている男性を起こしてベランダに連れ出し投げ落としたとみられる。

 県警などによると、男性は要介護度3で認知症を患っていた。この症状には大声を上げたり怒りだしたりするなどの問題行動や理解の低下がみられるという。

 捜査本部は20日、前日に続き事件があった「Sアミーユ川崎幸町」の現場検証を実施。巻き尺でベランダから地面までの高さを計測するなど、供述の裏付けを進めた。

 男は2014年11月3日午後11時~同4日午前1時50分ごろ、4階のベランダから男性を投げ落として殺害したとして今月15日に逮捕された。同施設では14年12月にも80代と90代の女性が相次いで転落死しており、同容疑者はこの2人の殺害についても関与を認めている。


シェアする