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どう生きる…家族が直面する被災地の現実 横浜で写真展、上映会も

社会 神奈川新聞  2016年02月20日 11:40

震災後を生きる「家族」を題材とした写真が並ぶ=スペースナナ
震災後を生きる「家族」を題材とした写真が並ぶ=スペースナナ

 東日本大震災後の被災地に生きる家族を題材とした写真展「家族の軌跡~3・11の記憶から」が、横浜市青葉区の「スペースナナ」で開催されている。28日まで。震災直後から東北沿岸部に通い、今も取材を続ける岐阜県在住の写真家・大西暢夫さん(47)の作品24点を展示。27日には、大西さんが監督を務めた同タイトルのドキュメンタリー映画の上映会とトークを予定している。

 津波で母親を亡くし海岸にたたずむ姉弟、がれきの上を走り回る子ども、津波をかぶった土地からようやく海水が抜かれ、「まるで砂漠のようだ」とぼうぜんとする女性…。会場には、被災地に暮らす人々の表情を切り取った写真が並ぶ。

 取材エリアは、岩手県から茨城県まで沿岸部の600キロに及んだ。中でも宮城県東松島市には数多く足を運び、海岸から2キロの地に建てられた小野駅前応急仮設住宅や、その周辺に暮らす人たちを中心に追ってきた。

 夫を失った、今も妻が行方不明…。映画では、そんな現実に直面する家族が震災後、どう生き続けているかを描いた。「『復興』という言葉でごまかされているが、家族を失った人たちの悲しみや葛藤は一生、続く」と大西さん。「足元の生活や自分の家族について、見つめ直すきっかけになれば」と話している。

 上映会は27日午後2時~3時半。その後、午後5時までトークを行う。参加費は千円だが、半分は東松島市の遺児への義援金などにあてられる。予約・問い合わせは、スペースナナ電話045(482)6717。


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