1. ホーム
  2. 社会
  3. 川崎中1殺害事件 10代の居場所(7)代弁

街のリアル ラップに
川崎中1殺害事件 10代の居場所(7)代弁

社会 神奈川新聞  2016年02月20日 10:38

「川崎サイファー」で自らの思いをラップに乗せる若者たち=13日夜、川崎駅前
「川崎サイファー」で自らの思いをラップに乗せる若者たち=13日夜、川崎駅前

 行き交う人々が、無遠慮に視線を投げてくる。好奇心と物珍しさと、たぶん嘲笑も。蹴散らすように、即興のラップが雑踏を割る。

 バイトしながらヒップホップするのが俺のリアル 仕事帰りでラップやるのが俺のリアル 二足のわらじじゃねえんだ これが俺のリアルなヒップホップだ
 土曜の夜、JR川崎駅東口。その日の「川崎サイファー」には、中学生から20代まで20人以上が集まった。輪になってラップを刻んでいく「サイファー」と、対戦形式で一人一人がスキルを競う「バトル」。ヒップホップのビートにラップを乗せ、思い思いの言葉を紡いでいく。

 中学3年のトモヤ(15)=仮名=はそこで、昨年2月に殺害された中学1年の少年=当時(13)のことを歌ったことがあった。遊び仲間の後輩。逮捕された別の少年は先輩だった。

 「でも、もう歌わないっす」

 殺害された中学1年の少年を歌っていることが広まると、周囲から言われた。「ちゃかしてんだろとか、ネタにするなとか」。そんなつもりはなかった。事件後、犯人捜しに駆け回った。怒りが収まらなかった。忘れたくなかった。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする