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箱根火山防災協議会
運行区間延長認めず 運休中ロープウエー

社会 神奈川新聞  2016年02月09日 10:50

 箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で検出される火山ガスの対策を検討している箱根火山防災協議会は8日、箱根ロープウェイ(小田原市)から提示された姥子駅から大涌谷駅までの運行区間延長案を現時点では認めない判断を下したことを明らかにした。ゴンドラ内へのガスの流入を防ぐフィルターの設置などの安全対策の方向性は了承したものの、ガスの計測方法をさらに充実させる必要があると判断した。

 同協議会はこの日、火山ガス安全対策専門部会とコアグループ会議を開催。同社からは立ち入り規制の影響で現在は桃源台-姥子駅間のみとなっている運行区間を、大涌谷駅まで延ばす案が提示された。

 県や町によると、同社の計画案では、火山ガスの影響を受けやすいぜんそく患者らは乗車させず、同駅では駅舎の外に乗客が出ないようにすることが前提。フィルターのほか、各駅に救護所を設置し、ゴンドラ内に救急箱を用意するなどの対策を講じるとの内容だったが、委員からは同駅舎内でのガスの計測体制の強化などを求める声が上がり、同社がさらに対策を検討することになったという。

 専門部会ではこのほか、火山ガスの対策が進んでいる阿蘇山(熊本県)の視察結果が報告された。阿蘇山の取り組みを踏まえ、黒たまごの販売所やミュージアムなどがある大涌谷の観光再開には、(1)監視所の設置(2)監視員の配置(3)火山ガス観測データの一元化-などが必要との認識で一致した。


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