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外来リス、北部に拡大か 横浜市の研究所調査

話題 神奈川新聞  2017年01月18日 02:00

色が濃いほど、リスの確認率が高い(横浜市環境科学研究所提供)
色が濃いほど、リスの確認率が高い(横浜市環境科学研究所提供)

 横浜市環境科学研究所(神奈川区)が市立小児童を対象に実施した生き物調査で、外来種のリスの分布が市北部に拡大している可能性があることが分かった。一方で、近年その姿を見る機会が少なくなったとされるカタツムリは、丘陵地で比較的多く確認されている状況も明らかになった。

 調査は2016年の夏休みに、市内の全市立小342校の5年生約3万人に調査票を配布して実施。ツバメの巣、ハグロトンボ、レンゲソウ、ウグイス(の鳴き声)、ナナホシテントウ、リス、ノコギリクワガタ、ダンゴムシ、カタツムリの9種類の生き物について、過去1年間に学区内で見たり鳴き声を聞いたりしたことがあるかを尋ねた。

 その結果、外来種のリスは市全体の確認率が38%で3年前の調査より3ポイント上昇。以前は市南部を中心に生息していたが、北部にも拡大している様子がうかがえた。同研究所は「分布域は変化の途上と考えている。定期的に調査を行いたい」と注視していく姿勢だ。

 カタツムリは、市全体の確認率が69%に上った。確認された地域は丘陵地の分布と一致しており、「丘陵地は生息に必要な湿度や自然環境が安定しているからではないか」と同研究所は分析している。

 調査は市内の自然環境を指標し、増減の傾向がある生き物を選んで、3年前から毎年実施している。同研究所は「子どもたちが生き物や環境に関心を持つ機会にもなる。今後も調査を続け、環境変化を把握していきたい」と話している。


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