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書記官ミスの上告却下 横浜地裁、国に賠償命令

社会 神奈川新聞  2017年01月17日 11:16

 東京地裁書記官の手続きミスにより上告が却下され裁判を受ける機会が不当に奪われたとして、横浜市の男性が国を相手取り10万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁(浜口浩裁判長)は、書記官の注意義務違反を認めて1万円の支払いを命じる判決を言い渡した。判決は13日付。

 判決によると、別の民事訴訟の一審、二審で敗訴した男性は2014年12月に上告。二審の行われた東京地裁へ上告理由書を提出する期限が翌15年2月2日となった。だが、提出された上告理由書には期限後の同3日付で受け付け印が押されていたため、東京高裁は上告を却下。これに対し男性は実際の提出日は1月30日で、受け付け印を押した地裁書記官にミスがあったと主張した。

 判決は、男性のIC乗車券PASMO(パスモ)の利用履歴や、無料通信アプリLINE(ライン)での知人とのやりとりなどから、男性が1月30日に東京地裁を訪れていたと判断。受け付け印の日付が誤りで、「男性は上告審の審理を受ける機会を失い、精神的苦痛を被った」と認定した。

 東京地裁は「今回の判決についてコメントは差し控える」とした。


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