1. ホーム
  2. 社会
  3. 【ルポ】「一人も死者を出さない」

横浜中心部・路上生活者の年越し支援ルポ
【ルポ】「一人も死者を出さない」

社会 神奈川新聞  2017年01月17日 09:34

路上生活者に声を掛けるオリジンさん(右から2人目)=1日午後10時40分ごろ、横浜市西区の横浜駅東口
路上生活者に声を掛けるオリジンさん(右から2人目)=1日午後10時40分ごろ、横浜市西区の横浜駅東口

 横浜中心部では100人を超える路上生活者が寒空の下で新年を迎えた。

 「年々高齢化が進む一方で20~30代の若者、女性もいる」

 横浜市中区の寿地区で「オリジン」と親しまれる高沢幸男さん(46)は近年の傾向をこう説明する。路上生活者や日雇い労働者らの年越しを支援する寿越冬闘争実行委員会の事務局長だ。

 行政が閉庁する年末年始の5日間、寿地区にある寿公園で炊き出しや相談窓口を開設した。寿や関内に約60人、横浜駅周辺に約30人。桜木町周辺などに点在している路上生活者にも声を掛け、温かいスープやカイロ、必要な衣類を届ける夜間パトロールを行った。
 

気分だけでも


 「正月といっても、めでたいことはないんですが。せめて正月気分だけでも」

 年明け間もない1日夜。横浜駅東口のタクシー乗り場で寝袋に入って横になっていた70代男性に、オリジンさんは笑顔でミカンを手渡した。タイのほぐし身や野菜が入ったスープも。うれしそうに礼を言う男性の冷え切った頬が少し緩む。生活保護を受けたいと打ち明けた。

 クリスマス、そして正月と、

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする