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「ねこ自身」大ヒット ファンの生の声集め企画

話題 神奈川新聞  2016年02月01日 19:05

「ねこ自身」を手掛けた愛猫家の編集者、(左から)吉田健一さんと、永須智之さん
「ねこ自身」を手掛けた愛猫家の編集者、(左から)吉田健一さんと、永須智之さん

 普段から不機嫌そうな顔をしている「小雪」、トイレの手洗い水を飲もうとしてびしょぬれになってしまうドジな「なごむ」といった人気猫たちにスポットを当てたムック「ねこ自身」(光文社)が累計8万2千部のヒットとなっている。

 タレント猫から、一般家庭で飼育されている猫まで総勢511匹が愛くるしい表情を見せるムックは、昨年末に発売。書店などから消える白熱ぶりで1月末に重版された。「猫好きさんとつながりたい」と企画したのは愛猫家の編集者、吉田健一さん(41)と、永須智之さん(41)。早稲田大学在学中に出会った2人は、普段は週刊誌「女性自身」の編集者として活躍している。昨年、猫の日とされている2月22日を前に誌面で猫の特集ページを手掛けた。発行後に行ったアンケートが、スクープ記事を押しのけ1位に輝き、手応えを感じた。

 「売れる雑誌は徹底した読者主義。読者に近いものを作ろう。読者と猫との関係を大切にしよう」と、短文投稿サイト「ツイッター」などで猫ファンたちの生の声を集め、アイデアを練った。


 「既存の猫雑誌にないものを。『女性自身』らしさも取り入れよう」。人気アイドルグループ「嵐」などが表紙を飾る本誌にならい、「ねこ自身」では耳にリボンを付け、おすましした猫がモデルを務める。医療、介護、災害、旅…。女性誌にかかせない占いも、猫用に「肉球」で運勢を示した。グラビアページは、“袋とじ”。吉田さんは「女性は開けたことがないんじゃないかと思って」と遊び心も忘れない。

 自身が飼う10歳を迎えたオス猫「ミー」の話題になると、とたんに目尻が下がる吉田さん。読者から驚きのポーズを収めた写真の数々を眺め、「見るだけでも難しいのに、写真に収められるなんて奇跡。猫と向き合う時間が長く、心を許し合っているからこそ。(奇跡の瞬間に出会えるのは)愛し愛されている証拠。幸せな瞬間なんです」と笑った。

 永須さんは、2011年に、野良猫として生きていたメス猫に「アマニャン」と名付け、ともに暮らしている。ムックは、飼い主と幸せに暮らす猫だけでなく、猫による環境破壊をテーマにした読み物や、野良猫に焦点を当てた地域猫の話など、“かわいい”だけでは片づけられない問題も扱った。「人気が上昇する一方で、殺処分されている猫も多い。不幸な猫を1匹でも減らしたい。猫と人が幸せに暮らせるように声を届けていきたい」と思いを込めた。

猫ブーム ペットフード協会(東京都千代田区)が1月末に公表した昨年の全国犬猫飼育実態調査の結果でも、13年度は1位の犬に約113万匹差だった猫が、14年度に約39万匹差に迫った。最新データでは約4万匹差の987万4千匹とほぼ並んでいる。関連書籍の取り扱い、猫をテーマにしたカレンダーなどのグッズ売り上げも右肩上がりだ。



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