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広がる「街かど博物館」 小田原、老舗の歴史遺産に光

話題 神奈川新聞  2016年01月30日 15:15

20カ所目となる街かど博物館の認定式=小田原駅前のちん里う本店
20カ所目となる街かど博物館の認定式=小田原駅前のちん里う本店

 小田原市内で古くから栄えた店舗や工場などを地域資産として博物館に見立て、地域活性化を図る「街かど博物館」事業で、認定された博物館がこのほど、20カ所に達した。運営する「街かど博物館館長連絡協議会」は「店のなりわいを感じ、小田原の魅力に触れてほしい」と今後も数を増やしていく考えだ。

 1日に20カ所目として認定されたのは、1871(明治4)年創業の老舗梅干し専門店「ちん里う本店」(同市栄町)。「小田原駅前梅干博物館」として店舗内を無料で開放している。

 江戸末期から明治期にかけて使われた直径約2・5メートル、高さ約2メートルの巨大な梅干し用漬け樽(たる)や、1900年ごろに使われた木製のレジスターなどが展示されている。棚には最も古いもので天保年間(1830~40年代)に作られた梅干しなども並び、梅干しにまつわるクイズで来館者を楽しませている。ちん里う本店は「観光客はもちろん、地元の方にも多く見に来ていただきたい」と話している。

 街かど博物館は1998年、市の事業としてスタート。当時は、梅万(うめよろず)資料館(欄干橋ちん里う)、菓子どころ小田原工芸菓子館(栄町松坂屋)、かまぼこ伝統館(丸う田代)の老舗3店舗だった。

 その後は、干物作りが体験できるひもの工房(早瀬幸八商店)、寄せ木細工の作品を展示販売する寄木ギャラリー(露木木工所)などが認定。現在は館長連絡協議会が運営し、2006年に創設したファンクラブは現在400人以上が会員登録している。

 同協議会の露木清勝会長(露木木工所代表)は「街かど博物館の最大の特徴は一時的なイベントではないこと。年間を通じていつでも、そのお店のなりわいを感じていただける。博物館を訪れていただいて小田原の魅力に触れていただきたい」と話している。


明治期や大正期に使われた販売道具が展示されているちん里う本店
明治期や大正期に使われた販売道具が展示されているちん里う本店

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