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里山で炭焼き 川崎・早野聖地公園

話題 神奈川新聞  2017年01月17日 02:00

炭を出した後の窯に原木約1トンを入れる作業
炭を出した後の窯に原木約1トンを入れる作業

 川崎市の早野聖地公園(同市麻生区早野)で、里山ボランティアの炭焼きが今年も始まった。公園の一部約5・5ヘクタールの雑木林の若返りを目指す取り組みで間伐材を利用する。谷戸にある「早野庵」と名付けた窯に14日、約40人が集まり今シーズン最初に焼き上がった炭を取り出した。

 県内や都内にある企業のOBら約70人でつくる早野聖地公園里山ボランティアが1999年から続けている。前年秋に伐採したコナラ、クヌギ、シラカシなどの原木を約1週間、窯で焼く。

 今年初の窯出しは、谷戸の湿地に氷が張った寒い朝に実施。火を燃やした後、蒸し焼きにして出来上がった炭を運び出した。初回は窯に湿気が残るため収量は少なかったが、通常は1回に約1トンの原木を使い約250キロの炭ができる。

 炭を出した窯には原木を新たに積み上げ点火。炭化状態を煙の様子で確認しながら1週間後に2回目が焼き上がる。炭焼きは2月まで計5回行い、合計1トン超の炭を生産する予定。

 全身に灰をかぶりながらの厳しい作業。会長(68)は「麻生に残る貴重な里山を子どもたちの世代に継承し、江戸時代は黒川炭の名産地だった早野の地域文化を残したい。担い手の中高年は普段は味わえない里山遊びを楽しんでいる」と話す。

 炭は近くの青少年施設のバーベキューで使われるほか、谷戸の湿地の水質浄化、畑の土壌改良にも役立てる。炭焼きの煙から生成される木酢(もくさく)液も畑などで活用する。

 薪炭林とも呼ばれた里山は、木を切り炭を生産することで森を若返らせ良好な環境を保った。3月には近くの市立東柿生小6年生が卒業記念植樹に訪れ、伐採地を再生させる。「20年近く前に植樹した木はもうすぐ炭焼きに使え森の循環ができてきた」(会長)という。


窯から今年最初の炭を取り出す里山ボランティア=川崎市麻生区の早野聖地公園
窯から今年最初の炭を取り出す里山ボランティア=川崎市麻生区の早野聖地公園

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