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間違いそのまま27年 異なる河川名 横浜駅西口の屋台撤去看板

社会 神奈川新聞  2016年01月27日 02:00

屋台が連なる通りに立つ警告看板。すぐ近くには「幸川」の看板が=横浜市西区
屋台が連なる通りに立つ警告看板。すぐ近くには「幸川」の看板が=横浜市西区

 看板に“きず”-。横浜駅西口の市道を不法占用しているとして、12軒のおでん屋台に「ただちに撤去するよう警告する」と立ち退きを求める看板の一部に、設置以来27年間にわたって誤りがあったことが分かった。屋台は幸川沿いに連なるにもかかわらず、「新田間川沿い」と誤記。看板を設置した横浜市西土木事務所は「間違えました。ごめんなさい」と釈明している。

 屋台は昭和30年代から60年余り、横浜駅西口の市道を無許可で占有してきた。横浜博覧会を翌年に控えた1988年12月、管轄する市西土木事務所長と戸部署長が連名で通りに警告看板を設置した。

 付近の河川を管理する県横浜川崎治水事務所によると、65年3月に現河川法が施行された時に「幸川」と指定されており、看板を設置した当時も同じ名称だった。幸川は全長約300メートルと短く、内海橋を境に新田間川から名称が変わる。「河川は複雑なため、大手が出版する地図でさえ間違うことがある」という。

 市西土木事務所の浅野泰史副所長は「今となってはなぜああいう表記になったのか、経緯は分からない」と話す。今後、新たな看板を設置したり、文字を修正したりする予定はないという。

 屋台の店主らは「今月限りで廃業する」という誓約書を5年前に市に提出しており、間もなく期限を迎える。「ただちに」と警告してから27年。傷だらけの看板は、屋台の消滅とともにその役割を終える。


「新田間川沿い」ではなく、本当は「幸川沿い」だった警告看板
「新田間川沿い」ではなく、本当は「幸川沿い」だった警告看板

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