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半世紀続く中学生の駅前清掃 真鶴中、地域貢献の伝統活動

話題 神奈川新聞  2016年01月24日 10:49

昨秋、JR真鶴駅周辺で清掃する真鶴町立真鶴中学校の生徒(同校提供)
昨秋、JR真鶴駅周辺で清掃する真鶴町立真鶴中学校の生徒(同校提供)

 日ごろ、お世話になっている街や最寄り駅への恩返しにと、真鶴町立真鶴中学校の生徒によるJR真鶴駅周辺の清掃活動が、半世紀を超える息の長い取り組みとなっている。始まった理由などは定かではないが、現在は地域への愛着を育むことを目的の一つに続けられている。活動は同駅を利用する卒業生らに温かく見守られ、現役生徒も励ましの言葉に元気づけられている
 同校は1947年に創立。駅前清掃はその15年後に始まったといい、今年で54年目となる。地域貢献を目的に始まり、伝統行事として次第に根付いていったとみられ、同駅周辺を対象に行われてきた。

 現在は毎月1回、学年を代えて放課後に行っている。同駅前ロータリーや歩道橋を対象区域として、各学年約60~70人がたばこの吸い殻や空き缶を拾ったり、路上に貼り付いたガムをはがしたりして15分程度活動する。

 活動中、地元住民から「ありがとう」といった言葉をかけられることもあり、生徒の意欲につながっているという。昨秋には継続した取り組みに対し、JR東日本から感謝状が贈られた。

 2年生の小川敏敦君(14)は「役割分担し取り組んでいる。地域の方に喜んでもらえることが、やりがいにつながっている」と話す。同学年の伊藤美羽さん(14)は「父親も(同校の)卒業生で、駅前清掃が会話のきっかけになることもある」と思わぬ“効果”も口にする。

 伝統の継続を同校OBも温かく見守る。約10年前に同校を卒業した町役場の20代の男性職員は、歩道橋でたばこの吸い殻を拾っていた当時の記憶をたどり、「多くの方が利用する場所でもあるので、継続されていてうれしい」と話す。

 同駅職員は「汚れた場所などについて生徒の目線で指摘を受けることもあり、助かっている」と話す。同校の平田渉教頭(54)は「駅は町の玄関口でもある。小さい形ではあるが、継続したい。奉仕の精神を養い、駅前清掃をきっかけに美化に対する意識の向上につなげてほしい」と期待する。


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