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奈良の法隆寺、小田原との縁

話題 神奈川新聞  2016年01月24日 02:00

法隆寺の大野玄妙管長(左から2人目)らが参加したパネル討論=小田原市荻窪
法隆寺の大野玄妙管長(左から2人目)らが参加したパネル討論=小田原市荻窪

 世界最古の木造建築物・法隆寺のある奈良県斑鳩(いかるが)町と小田原市が歴史や文化を通じて交流を深める「法隆寺ゆかりの都市 文化交流シンポジウム」が23日、同市荻窪の生涯学習センターけやきホールで開かれた。市の主催で、約210人が来場した。

 法隆寺の大野玄妙管長が「斑鳩宮造営精神とその伝播(でんぱ)」と題して基調講演。聖徳太子が飛鳥から斑鳩の地に移った理由を「冠位十二階や十七条憲法を制定し、忙しくも充実していた時期。都市計画の中で、理想の平和な社会を目指していた」などと解説した。

 斑鳩町教育委員会生涯学習課の平田政彦さんは「斑鳩の歴史と文化」をテーマに、法隆寺の宝物や藤ノ木古墳の調査結果などを紹介しつつ、「斑鳩には歴史と文化が暮らしの中に息づいている」とアピールした。

 小田原の加藤憲一市長、斑鳩の小城利重町長も加わったパネル討論では「都市間交流の今後の展望」について意見交換。大野管長は「縁あって結ばれた両方の街の方々が、聖徳太子さまの理想のように皆が和やかに仲良く、そしてお互いに共生し、発展していく関係を永遠に続けていきたい」と述べた。

 両市町は2012年に文化交流協定を締結。奈良時代の史料に小田原から法隆寺へ物資や労役を提供していたことが記されており、かつて斑鳩と小田原の間で人や文化の交流が盛んに行われていたという。


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