横浜市港南区港南台2丁目の港南台かもめ団地の一室で昨年11月、キャリーバッグの中からこの部屋に住む無職の女性=当時(86)=が遺体で見つかった事件で、県警捜査1課と港南署は18日、年金を不正受給していたとして、詐欺の疑いで、同居していた長男の土木作業員(49)=死体遺棄罪で起訴=を再逮捕した。
再逮捕容疑は、女性が昨年3月ごろ死亡したのに届け出せず、同6~10月、女性が受給していた遺族年金計約45万円をだまし取った、としている。
同課によると、同容疑者は「間違いない。生活費の足しにした」などと供述、容疑を認めている。
同容疑者は女性が死亡した経緯について、「(昨年3月ごろ)仕事から帰宅したら死亡していた」と説明。「役所に届けると母親が受給していた遺族年金をもらえなくなり、生活に困ると思って隠した」と供述していた。