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吉田新田の伝説描く 開墾350年、ミュージカル24日公演

カルチャー 神奈川新聞  2016年01月16日 15:07

稽古に励む横浜市民ミュージカルのメンバー(赤い靴記念文化事業団提供)
稽古に励む横浜市民ミュージカルのメンバー(赤い靴記念文化事業団提供)

 江戸時代、横浜の中心部で開墾された吉田新田と、そこにまつわる人々を題材とした横浜市民ミュージカル「おさん伝説~遙(はる)かなる時をこえて~」が24日、関内ホール(横浜市中区)で公演される。舞台に立つのは、5歳から78歳までの約60人。脚本・振り付け・演出を手掛ける福島桂子さんは「横浜の地に眠る物語を、多くの人に見てもらいたい」と話している。

 市民ミュージカルは、中区民ミュージカルを母体に2012年に結成された。赤い靴記念文化事業団が事務局を務め、公演のたびに劇団員を公募。参加者はリピーターが多いという。

 吉田新田があったのは現在の中、南区にまたがる地域。かつて入り海だったところを1667年、幕府の許可を得た吉田勘兵衛が埋め立て、新田を築いた。来年2017年は開墾から350周年の節目となる。

 今回の作品の原案を提示したのは、自身の曽祖父が新田開拓に携わったという同事業団の松永春団長。福島さんは、約1年かけて脚本を書き上げた。

 集中豪雨に見舞われるなど困難を極めた新田開拓を成功させるため、人柱になったという女性おさんの伝説をもとにしたフィクション。スーパーで働く主人公さなえの前世がおさんとの設定で、舞台は現代から勘兵衛らが生きていた時代、そして再び現代へと、過去と現代をつなぐ展開となっている。さなえは、おさんを死に追いやり罪の意識を持ち続けた勘兵衛の生まれ変わり、裕司と出会うが…。

 作品を通じて伝えたいメッセージは「過去は変えられないが、許すことはできるし、未来は変えられること」と福島さん。見どころは開墾の途中、水害で家族を失った民衆が勘兵衛に詰め寄るシーンや、おさんの死の場面という。

 団員は昨年9月から休日を返上し稽古を重ねてきたといい、松永さんは「皆、熱心で、短期間にかなり上達した。プロにも引けをとらない出来栄え」と、来場を呼び掛けている。

 公演は午前11時と午後4時の2回。大人2200円、高校生以下1200円、全席自由。問い合わせは、事務局電話045(641)3066。


「おさん伝説」のポスターを手にする福島さん
「おさん伝説」のポスターを手にする福島さん

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