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拳銃奪われ発砲 警官重傷、容疑の男逮捕

社会 神奈川新聞  2016年01月15日 02:00

警察官が奪われた銃で撃たれる事件が起きた市営団地=14日午後4時半ごろ、横須賀市久里浜
警察官が奪われた銃で撃たれる事件が起きた市営団地=14日午後4時半ごろ、横須賀市久里浜

 14日午後2時45分ごろ、横須賀市久里浜3丁目の市営団地「八幡ハイム」の7階通路で、この階に住む男が浦賀署湘南ハイランド駐在所の男性巡査部長(30)の拳銃を奪って4発発砲、うち3発が巡査部長の右肩と右足に命中した。巡査部長は重傷を負ったが、意識はあるという。巡査部長は殺人未遂と公務執行妨害の疑いで男を現行犯逮捕した。

 県警捜査1課によると、逮捕されたのは、無職の男(37)。調べに対し、「私がやったことに間違いない」と供述、容疑を認めている。同課は今後、詳しい経緯や動機などを調べる。4発のうち2発が見つかっていないという。

 同課によると、同日午後2時25分ごろ、同容疑者とみられる声で「母親に殺されるかもしれない」と110番通報があり、巡査部長が一人で駆けつけた。同容疑者は7階の階段付近で包丁を持っており、包丁を手放してもみ合った際に右腰のケース内に携えていた拳銃を奪われ、ケースにつながれた状態で発砲された。

 同容疑者は60代の母親と2人暮らし。当時母親は部屋におらず、住民らにけがはなかった。現場は京急線京急久里浜駅から南西に約600メートルで、近くには小中学校などもある住宅地。

 浦賀署の近藤誠副署長は「事案の詳細を調査し、今後の受傷事故防止に努める」とコメントしている。

白昼の銃声「恐怖」


 「『動くな』と大きな声が聞こえ、すぐに『バン』と銃声が1発。『やめて!』と女性の叫ぶ声がした後、また銃声がして」-。

 小中学校に隣接する市営団地で白昼に起きた発砲事件。間近で目撃した会社員の男性(46)は「恐怖を覚えた」と声を震わせ、「拳銃を奪って逃走したなんてことになれば大ごとだった」と続けた。

 「男ともみ合いになった警察官は柵に押し付けられたけど、結局男は数人に取り押さえられた」と緊迫の場面を振り返ったのは、近くの公園で遊んでいた小学6年の女児(12)。「銃声なんて聞いたことがない。びっくりした」と驚いた表情をみせた。

 団地の住民によると、事件が起きた部屋は7~8年前に引っ越してきた。別の住民は「お母さんは気さくで明るい人、息子は静かでおとなしい感じ。こんなことが起きるほどのトラブルがあったなんて…」と声を落とした。


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