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届け笑顔、鉛筆2万本をアジアへ

話題 神奈川新聞  2016年01月07日 02:00

昨年3月に文房具を受け取ったミャンマーの子どもたち(地球市民ACTかながわ提供)
昨年3月に文房具を受け取ったミャンマーの子どもたち(地球市民ACTかながわ提供)

 三浦半島3市1町の職員有志が、国勢調査で使った文房具をアジアの子どもたちに送る地道な取り組みを続けている。昨秋の調査に合わせて協力を呼び掛けたところ、多くの調査員から新品同様の鉛筆などが寄せられた。今後、海外支援に力を入れる横浜のNPO法人を通じて学用品の不足する各国の学校、児童養護施設などに届ける予定だ。

 鉛筆1ダースに消しゴム、シャープペンシル、定規-。クリアケース入りの文房具は調査員の“七つ道具”として、事前の説明会で全員に支給される。ただ、マークシート記入用の鉛筆などは使い切れずに調査員の手元に残ることも多い。

 「そのまま眠ってしまうものが、どこかで役に立てば」。横須賀の市立小学校長時代の1995年、調査員を務めた村松雅さん(61)=現逗子市教育長=が知り合いの調査員らに声を掛けて収集し、茅ケ崎市内の児童養護施設に寄贈したのが始まりだ。

 ささやかな支援の輪は5年に1度の調査のたびに口コミでつながり、横須賀から三浦半島全域へ広がった。寄贈数も回を重ねるごとに増え、2000年以降はアジアの子どもたちに目を向けた。タイやミャンマー、インドに学校を整備し、少数民族などの就学支援に取り組むNPO法人「地球市民ACTかながわ」(横浜市中区、近田真知子代表)に託す形で文房具を届けている。

 昨年9月、4市町で開かれた説明会で協力を呼び掛け、調査票の回収時などに寄贈を受けた。近年は趣旨に賛同する調査員が自宅から未使用の筆記用具を持ち寄るケースもあり、鉛筆だけで前回並みの約2万本が集まる見通しだ。

 今月10日に横浜市内で贈呈式を行う予定だ。近田代表は「文房具セットとなって毎回まとまった数をいただけるので、現地の子どもたち全員に平等に配布できる」と感謝する。村松教育長は「本来はもらえるものを提供してくれた調査員のおかげ。文房具を持って喜ぶ子どもたちの写真を見るのが、一番うれしい」と話している。

 同NPO法人は3月23日から8日間、ミャンマーの少数民族の子どもたちに文房具などを届ける「スタディーツアー」の参加者を募集している。問い合わせは、同法人電話045(622)9661。


調査員から寄せられた文房具の一部。今回もNPO法人を通じてアジアの子どもたちに届けられる
調査員から寄せられた文房具の一部。今回もNPO法人を通じてアジアの子どもたちに届けられる

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