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「育成の地」惜しむ声 新杉田ボウル、5月に幕

スポーツ 神奈川新聞  2016年01月03日 02:00

国体選手らの育成強化に長年貢献してきた新杉田ボウル =横浜市磯子区
国体選手らの育成強化に長年貢献してきた新杉田ボウル =横浜市磯子区

 プリンスホテルのボウリング場「新杉田ボウル」(横浜市磯子区中原)が、5月に営業を終える。施設の老朽化のためだが、プロ、アマを問わず多くの選手が育った場所だけに、惜しむ声が多い。現役選手への影響も懸念されており、競技団体にとっても痛手となりそうだ。

 新杉田ボウルは1971年7月にオープン。3年後にいったん営業を終了した後、87年4月に再開した。1、2階合わせて44レーンを備え、県内では川崎グランドボウル(川崎市川崎区)に次いで2番目のレーン数を誇る。

 歴代の支配人は選手育成に協力的で、必要な場合は利用料を抑えたり、投球技術を向上させるためレーンコンディションの調整にも気を配ったりしてきた。JR新杉田駅から徒歩2分と立地条件が良く、近隣高校のボウリング部のほか、国体出場選手やジュニアの強化練習場所として親しまれてきた。

 釜利谷高出身のトッププロ・山本勲や、今年の和歌山国体で優勝した成年男子団体のエース・佐々木智之は今も練習拠点にしている。県ボウリング連盟の田原兼義会長は「神奈川のボウリングが全国トップクラスになれたのも、新杉田ボウルの存在が大きい」と感謝する。

 プリンスホテルによると、営業終了(5月29日予定)は建物の老朽化が理由という。ここ数年の売り上げはほぼ横ばいだったものの、ボウリング離れの影響から2014年度の利用者は4年前の8割以下に落ち込んだ。建物は取り壊すが、跡地利用は未定。

 突然の発表に、競技団体は対応に追われている。まず新しい強化練習場所を確保しなければならない。同連盟の不破伸二理事長は「集まりやすい場所で、レーンコンディションの調整なども協力してもらわなければならない」と話す。

 佐々木ら有力選手の行き先も課題だ。新杉田ボウルの滝澤誠支配人は「本人の意思を尊重し、選手たちがボウリングを続けていけるよう何らかの形でサポートしていきたい」と話している。


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