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箱根駅伝:連覇目指す最強布陣 青学大

スポーツ 神奈川新聞  2015年12月30日 11:41

連覇に向け、充実の陣容が整った青学大
連覇に向け、充実の陣容が整った青学大

 「青学史上ではなく、学生史上最強の軍団」。就任12年目の原晋監督(48)の言葉は決して大言壮語ではない。前回大会は10時間49分27秒の過去最高タイムで初優勝を飾った青学大は、充実の布陣で連覇に向かう。

 チームをけん引するのは主将神野、久保田、小椋、一色の強力な4本柱だ。前回7区で区間賞に輝いた小椋と、2区3位の一色は7月のユニバーシアードのハーフマラソンで堂々のワンツーフィニッシュ。久保田は10月の出雲全日本選抜3区、11月の全日本4区でいずれも区間賞と力を示し、負傷に苦しんできた神野も順調にコンディションを上げてきた。

 前回の1年生時に4区で区間新をマークした田村ら下級生にも頼もしい戦力がそろい、1万メートルのタイムはエントリーした16人中11人が学生トップランナーの基準となる28分台。主将は「大学史上最強の16人がそろった」と胸を張る。

 「ワクワク大作戦」と銘打って初優勝した指揮官が今回掲げるのは「ハッピー大作戦」。全日本で東洋大に優勝をさらわれ、チームにネガティブなムードが漂ったが、「明るく元気に走るのが青山学院」と原点に立ち返った。「よいところを積み上げて物事を考えるよう頭の回路を変えて、選手のテンション、モチべーションを上げる取り組みをしてきた」と話す。

 初めて王者として臨む箱根路。「昨年のこの時期はワクワクしていたが今はドキドキ。この重圧をはね返して、はじめてチームとしてバージョンアップしていく」と原監督。キャプテンも「大手町でみんなでアンカーを待つ感じをもう一度味わいたい」と胸を高鳴らせる。学生陸上界屈指のタレント集団が再び貫禄の走りを見せつける。

復活誓う「山の神」 神野大地

 初めて5区を任された前回大会で1時間16分15秒の驚異的なタイムをマーク。チームを頂点に導き、3代目「山の神」として一躍脚光を浴びた。
 ただ、今季は苦難の連続だった。2月に左の大腿(だいたい)骨、6月には右すねを疲労骨折。復帰戦となった11月の全日本では最終8区で起用されるも区間8位に終わり、大学駅伝3冠の夢はついえた。


山登りの5区に自信を見せる青学大の主将神野
山登りの5区に自信を見せる青学大の主将神野


 それでも、「自分がへこんでたらチームの雰囲気も沈んでいく」と下を向くことはなかった。支えたのは仲間、そして箱根への思いだ。

 10月の出雲全日本選抜で、自らの欠場が決まると「より気持ちが伝わるように」とレースに臨むメンバーに直筆の手紙を送った。後輩には冷静さを保てるような言葉、同級生には感謝の思いをつづったという。

 11月には左すねを負傷するアクシデントに再び見舞われたが、「箱根を走れるのは最後。ここで諦めたら一生後悔する」と気力を振り絞った。離脱中も山登りに特化した補強トレーニングに力を入れ、前回の映像を繰り返し見ては気持ちを奮い立たせてきた。

 「山の神、山で復活大作戦」を掲げる。平地でのコンディションには不安も残るが、「最後ぐらいは主将の意地を見せたい。山登りなら絶対に負けない」。あふれる闘志で、再び天下の険を駆け上がる。

 かみの・だいち 165センチ、44キロ。愛知・中京大中京高出身。総合文化政策学部4年。


 ◆原晋監督の話 追われる身になって初めて重圧を経験している。落ち着いて準備をしてスタートラインに立てば、おのずと結果はついてくる。青山学院らしく、明るくさわやかに箱根路を戦っていきたい。

 ◆神野大地主将の話 昨年は自分のところ(5区)で優勝を決めるという気持ちだったけど、ことしは大手町に帰ってきたときに優勝できればいい。テーマは「その一瞬を楽しめ」。楽しんで勝ちにいく。


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