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南部市場の“顔”閉店 開設以来にぎわい支え

話題 神奈川新聞  2015年12月28日 02:00

「南部市場の発展を影ながらサポートしたい」と話す和田さん=横浜南部市場
「南部市場の発展を影ながらサポートしたい」と話す和田さん=横浜南部市場

 正月用品が並び歳末大売り出しでにぎわう、横浜市金沢区の横浜南部市場。市場開設以来、市場内の商店街で中心的存在だった雑貨店が今月末、閉店する。店主は新しい市場の発展を若手に託すとともに、今後もサポートする。

 和田實さん(70)は、父親が1948年に創業した金物や日用品など扱う雑貨店「和田商会」(同市磯子区)を受け継ぎ、73年の南部市場開設時に南部市場支店を開いた。約30年前に本店機能を南部市場に移し、妻の啓子さん(65)とともに切り盛りしてきた。

 和田さんは今年3月まで10年間、市場内で営業する商店でつくる協同組合「横浜南部市場共栄会」の理事長を務めた。この間、南部市場は中央卸売市場としての役割を終え、本場へ統合する議論が持ち上がった。「組合員との議論を重ね、横浜市と協力する方向性を見い出せた」と振り返る。4月、卸売機能は本場に統合し、南部は本場を補完する流通の場として機能を高めることになった。

 近年は卸していた近くの店舗などがコンビニに変わり、売り上げも減少。後継者もいないため、今月31日をもって店を閉めることを決めた。啓子さんは「買わないでも店で話し込む人が多く、閉店を惜しむ声が多いことに驚いた」と名残惜しむ。

 今後、實さんは商店街有志が積極的に取り組む東日本大震災の被災地に対する東北復興支援や自身が長年携わる盲導犬育成事業に力を入れる。同時に「南部市場の発展に向けて、若い人たちを影ながら後押ししたい」とサポート役で尽力する。


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