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業績好調、30カ月連続前年超え 相鉄ローゼン

経済 神奈川新聞  2015年12月25日 02:00

午前6時から深夜1時半まで営業する「そうてつローゼン南まきが原店」。長時間営業店舗の拡大は目玉戦略の一つ=横浜市旭区
午前6時から深夜1時半まで営業する「そうてつローゼン南まきが原店」。長時間営業店舗の拡大は目玉戦略の一つ=横浜市旭区

 相鉄ホールディングス傘下でスーパーマーケットを運営する相鉄ローゼン(横浜市西区)の業績が好調だ。地域ニーズに合わせた緻密な戦略が奏功し、今年11月までの既存店売上高が30カ月連続で前年同月を上回っている。「成長のために出店は欠かせない」として県内全域で店舗の拡大に乗り出し、一層の売り上げ増を目指す。

 「神奈川でナンバーワンの地域密着スーパーマーケットをつくっていく」ことを方針に掲げる同社は、県内を中心に53店舗を展開。多様化する消費者の生活スタイルや地域の特性に対応した品ぞろえを意識している。既存店の売上高は、2013年6月から今年11月までの長きにわたって前年同月をクリアし続ける。客数も、13年5月から前年割れしていない。

 こうした好調の背景にあるのは、長時間営業店舗の充実だ。20店舗で、午前6~7時から終電後の深夜1時半まで営業している。「世の中は少子高齢化とともに単身者や共働き世帯が増えている」と理由を語るのは、同社の野口公一副社長(68)。営業時間内はいつでも出来たての総菜を棚に並べ、生鮮食品が品切れしないように気を配る。早朝の散歩がてら利用する高齢者や仕事帰りの会社員の需要を着実にとらえた戦略が、売り上げ増に貢献している。

 店舗ごとに地域の色を出しているのも特徴だ。例えば11月にオープンした平塚市の「平塚梅屋店」。宿場町として栄えた歴史ある街では地元産商品の需要が高く見込めると判断し、平塚に本社がある農産乾物や地場の鮮魚を充実させた。

 一方、子育て世帯に人気で若い世代が多く住む横浜市都筑区の「モザイク港北店」では、ワインやチーズといった「おしゃれな商品」や子どもが喜ぶ手作りケーキをそろえる。働く女性が多く住むエリアでは、飲みきりサイズのハーフワインの発注を欠かさない。

 経費削減も徹底して行ってきた。20年間利益を出さなかった不採算店舗を閉め、光熱費を抑えるため店舗内の冷蔵庫を順次省エネタイプに変更。09年から30億円の削減に成功しているという。

 首都圏に展開する「いなげや」など、県内に出店する他県のスーパーマーケットが相次ぎ、他社との競争は年々激化している。だが、野口副社長は自信をのぞかせる。「ローゼンに来れば地域のものから全国の旬の商品までそろっている。都内や他県に出なくても、一カ所で満足できる品ぞろえを展開しているのがうちの武器」

 今後も「神奈川のローカルチェーン」に徹し、年に2~3店舗の出店を続ける予定。地域のニーズに対応し続けることで、本年度は約870億円を見込む売上高は1年半後には900億円にアップすると予想。17年4月の消費税再増税までは既存店売上高前年超えの記録を継続させたいとしている。


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