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駆ける荏田女子と法政二男子 20日に全国高校駅伝

スポーツ 神奈川新聞  2015年12月19日 12:02

初陣向けて勢いが増す法政二高陸上部(写真左)と 上位入賞へ意気込む荏田のメンバー(写真右)=横浜市都筑区の荏田高
初陣向けて勢いが増す法政二高陸上部(写真左)と 上位入賞へ意気込む荏田のメンバー(写真右)=横浜市都筑区の荏田高

 男子第66回、女子第27回全国高校駅伝は20日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)で行われる。神奈川からは初出場となる男子の法政二(川崎市中原区)が上位を目指し、女子は3年連続12度目出場の荏田(横浜市都筑区)が初の入賞を狙う。師走の都大路を駆け抜ける両チームを紹介する。


◆笑顔で悲願入賞へ 荏田女子


上位入賞へ意気込む荏田のメンバー=横浜市都筑区の荏田高
上位入賞へ意気込む荏田のメンバー=横浜市都筑区の荏田高

 荏田の選手たちはこの夏、「全国で5位入賞」という、県勢過去最高になる高い目標を掲げた。

 一昨年は森田姉妹(パナソニック)という両エースを擁して入賞にわずか7秒差の9位。1、2年生だけで出場した昨年は16位だった。3度目の都大路に挑む木下は「京都の借りは京都でしか返せない。このチームで最後に笑いたい」と思いを強くしている。

 エース佐藤は一昨年は5区で13位、昨年は1区で17位と沈んだ。「どんどん離れていく先頭を見て、本当に情けない気持ちでいっぱいだった」。1年前のシーンが今も頭から離れないという。

 1区の長い坂を走り切る力を磨くため、トラックシーズンに走法から見直し、今秋の国体では3000メートルで自己ベストを出して4位入賞。ひと回り大きくなった。

 全国の舞台で揉まれる中、チームの結束が年々深まっているのも強みだ。「こんなに仲良く楽しくやれて全国にも行けちゃうなんて幸せ」(安斉)。苦しい練習も明るくこなしてきた。

 秦野時代も含め、あと数秒で全国入賞というチームを公立校で何度もつくってきた内藤篤史監督(50)。全国上位を毎年占める強豪私学との差は感じつつも、「昨年、一昨年と比べても意識が違うし、キャプテンを中心に格段にいいものができた」と、チーム力が悲願の入賞への原動力になると信じている。

 選手たちにも迷いはない。「少しでも力を出し惜しみしたら5位には入れない。全員が150パーセントの力を出す」と木下。エース佐藤は「三度目の正直で入賞して、みんなで『やったね』って笑いたい」。高校最後の駅伝は、みんなの笑顔で締めくくる。

1区の佐藤に期待


 荏田・内藤篤史監督 3年生は2年前から全国大会を経験し、年々いいチームができてきた。1区の佐藤からいい流れさえできれば、入賞を狙える可能性も高くなる。

全国5位入賞が目標


 荏田・安斉あゆ美主将 県勢最高の全国5位入賞という目標を立て、一人一人が責任を持って戦えるチームづくりをしてきた。応援してくれた人たちに恩返ししたい。

◆初陣向け勢い増す 法政二男子


初陣向けて勢いが増す法政二高陸上部
初陣向けて勢いが増す法政二高陸上部

 法政二は5人が区間賞を取る完勝で全国大会常連の藤沢翔陵を抑え、念願の都大路への切符をつかんだ。県大会後、全ランナーが5000メートルで自己ベスト更新の目標を掲げ、ほぼ全員がクリアし14分台に到達。初陣に向けて勢いが増してきた。

 県大会3区で区間新を塗り替え、初優勝に導いた橋本(3年)が柱だ。全国中学校大会や全国高校総体(インターハイ)でも活躍してきた。チームメートが「入学以来、彼からネガティブなことを一度も聞いたことがない」と絶大な信頼を寄せるエースは下級生の頑張りがチーム内の競争を生み、いい刺激になってきたと感じている。

 今春、中学時代に都道府県駅伝の神奈川代表に選ばれるなど実績十分の鎌田、山本が入学。9月の県高校新人大会で遠藤(2年)が2冠を獲得した。橋本は「彼らの前では失敗できない。どんな状態でも格好いいところを見せたい」と、県大会では区間新を宣言して有言実行した。

 松中幸二監督(31)は藤沢翔陵での高校時代、主将として2001年の全国駅伝で10位入賞を経験している。指導5年目でその舞台に戻る指揮官は「時には理不尽なことも言ったと思うが、選手はよくついてきてくれた。当時出した2時間6分20秒がいまだに県記録なので、それを目標に2時間7分は出したい」と狙いを定める。

 選手たちは11月下旬に京都のコースを試走し、気持ちを高ぶらせた。持ちタイムでは全出場校で中位になるが、1区(10キロ)を任される橋本は「駅伝は気持ちが大事。とにかく先頭に食らい付いていく」と熱い。序盤から全開の走りを見せて流れをつくり、初陣で輝いてみせる。

チーム内いい緊張感


 法政二・松中幸二監督 チーム内の競争でいい緊張感がある。選手7人だけでなく全員で戦い、来年、再来年につなげたい。厳しい戦いになるだろうが、楽しんで走ってほしい。

できるだけ上位へ


 法政二・須田大貴主将 県大会以降、自己ベストを出す選手が増えてチーム力が上がった。全国では県大会よりもいいタイムで20位を切り、できるだけ上位に食い込んでいきたい。

男子は世羅優位、女子は混戦模様〈大会展望〉



 男女とも都道府県代表47校に地区代表11校、開催地枠1校を加えた計59校が出場する。

 ▽男子 前回覇者の世羅(広島)が優位に立つ。留学生のカマイシが走らなかった予選会で2時間3分26秒と驚異的な記録を出した。新迫ら昨年出場した選手が5人残っているのも強みだ。

 続くのは学法石川(福島)か。遠藤ら5000メートル13分台の2人に加え、阿部のタイムは14分0秒48。全国高校総体で1500メートルを制した田母神もおり、総合力が高い。都道府県予選会で2番目の記録を残した須磨学園(兵庫)は西川が粘れるか。佐久長聖(長野)はエース関が鍵を握る。法政二は総合力で挑む。

 ▽女子 混戦が予想される。2連覇を狙う大阪薫英女学院は予選会のタイムは伸びなかったが、3000メートルの平均タイムではトップに立つ。高松望、智の姉妹、嵯峨山と実力者がそろった。

 予選会のタイムトップの岡崎学園(愛知)は優勝経験のある豊川(愛知)を破っての初出場。主力が復調しつつある常磐(群馬)や3000メートルで出場選手中トップタイムの島田を擁する山梨学院大付、地力のある選手が多い世羅にも勝機はある。荏田も上位入賞を狙える陣容がそろっている。


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