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看護師配置、子ども受け入れへ
保育所で医療的ケア 川崎市、来年度から

話題 神奈川新聞  2015年12月18日 17:13

 川崎市は来年度から、経管栄養など医療的ケアが必要な子どもも保育所に入所できるよう、7区ある各区の市立保育所1カ所ずつに専門の看護師を加配する。医師に集団生活が可能と判断されながら、園で医療的ケアに対応できないために入所できなかったケースもあったが、受け入れ態勢を整える。

 医療的ケアには、気管にたまったたんを吸引する「たんの吸引」や、口から食事を取れない代わりにチューブで胃に直接栄養を送る「経管栄養」などがある。医療技術の発達で以前なら出産直後に亡くなったケースでも助かることが増え、医療的ケアを受けながら地域で生活する子どもは年々増えている。

 このため市は来年4月から、公立保育所のうち各区で「センター園」として位置づけている保育所1カ所に医療的ケアに対応できる看護師1人を加配。現在配置している看護師と合わせ2人態勢とする。

 加配した看護師は医療的ケアを要する子どもの対応だけでなく、保育の質の向上のために周辺の民間の保育所の健康管理面の相談などにも応じ、専門的なアドバイスを業務とする。

 市保育課は「保護者の就労支援にもなるので、可能な限り希望に応えたい」と説明。入所は子どもの個々の状況を見て判断することになるが、入所内定の後の健康診断、市の健康管理委員会の審査を経て、最終的に市が判断する。

 市議会も10月、医療的ケアが必要な子どもも入所できる保育所の態勢整備を求める陳情を趣旨採択していた。生まれながらの摂食障害で経管栄養をしている子を持つ母親が、保育所入所内定後に医療的ケアを理由に入所許可が下りなかった経験から早期の受け入れ態勢の整備を求めていた。


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