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2015統一地方選総括
刻む2015(4)黒岩知事再選 「熱気なき圧勝」憂う/白票数改ざん問題 信頼性揺るがす行為

社会 神奈川新聞  2015年12月18日 13:58

 今春の統一地方選では、「与党相乗り」で政策論が低調なまま、現職の黒岩祐治知事が圧勝した。かたや、相模原市議選では、白票数改ざん問題が発覚、民主主義の根幹を揺るがす事態に陥った。それぞれの担当記者が振り返った-

黒岩知事再選 「熱気なき圧勝」憂う


当選確定の報を受け、支持者らと喜ぶ黒岩氏=4月12日、横浜市中区
当選確定の報を受け、支持者らと喜ぶ黒岩氏=4月12日、横浜市中区

 熱気なき圧勝-。4月12日投開票の知事選を一言で表すならこうなるだろう。しらけムードと言えばそれまでだが、「与野党相乗り」と「脱マニフェスト」で政策論争が低調だったことも県民の関心離れに拍車を掛けたように思う。

 現職知事の黒岩祐治氏は219万票を獲得し、対立候補に大差をつけて再選した。しかし、投票率は前回から4・53ポイント減の40・71%と過去最低を記録。得票数を有権者数で割った絶対得票率は30%と、実は3人に1人の支持にも満たない。

 本来、知事選は4年に1度、県民が県政のかじ取り役をじっくり審査できる機会である。現職なら県民生活を向上させたか、公約を実現できたか、新たに何を約束するか。厳しい目にさらされるからこそ、信任されれば次の4年の推進力を得る。自らの政策の理解を浸透させる好機でもある。

 その意味で当落だけにとどまらない意義があるはずだが、黒岩氏は内向きな姿勢で好機を十分生かせなかった。取材した立場からそう思う。本人に高い知名度と発信力、バイタリティーがあるだけに、もったいない限りだった。

しらけさせた要因


 県民をしらけさせた要因は、まず共産党以外の与野党相乗りがある。対立候補が非力だったこともあり、黒岩氏は組織固めを優先し、県民から幅広い支持を得ようとする気迫は感じられなかった。政策を前面に打ち出す街頭演説も極端に少なく、「握手会」と称して駅頭で笑顔を振りまく姿の方が目に付いた。

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