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刻む2015(3)さがみ縦貫道路全線開通 大動脈に期待と危機感

社会 神奈川新聞  2015年12月17日 09:10

圏央道の相模原愛川IC近くに建設中の物流施設「GLP厚木2」。来年6月の完成前に満床となった(グローバル・ロジスティック・プロパティーズ提供)
圏央道の相模原愛川IC近くに建設中の物流施設「GLP厚木2」。来年6月の完成前に満床となった(グローバル・ロジスティック・プロパティーズ提供)

 県土を南北に貫く大動脈が完成した日、真新しい道路はお祝いムード一色に包まれていた。

 今年3月8日、さがみ縦貫道路(圏央道)の最終整備区間だった海老名ジャンクション(JCT)-寒川北インターチェンジ(IC)がつながり、全線開通した。

 白バイや大型トラック、消防団用車両、小型船を運ぶ車…。地元高校生によるマーチング演奏の中、さまざまな種類の乗り物が通過していく。観光振興や物流の効率化、災害時の緊急輸送道路の確保など、多岐にわたる整備効果を表しているようだった。

 印象に残ったのが、県内外の道の駅や、地元自治体などがブースを並べて観光PRに奔走する光景だ。全国各地に行きやすくなった高速道路の開通は、目的地以外の場所を通過点にさせかねないことの裏返しでもある。来訪者増加への反応は、期待と危機感がない交ぜになっていた。

 

気 軽

  全線開通を機に、タッグを組んだ企業もある。神奈川中央交通(平塚市)と富士急山梨バス(山梨県)は8月、高速バスの共同運行を開始。富士急ハイランドと河口湖駅を目指す、藤沢発と町田発の2路線をスタートさせた。

 今月6日、乗車してみた。藤沢駅では中学生4人組や1人客の男女らが乗車。辻堂駅で女性グループが増えた。茅ケ崎から圏央道に乗る。本厚木駅でさらに数人が乗車し、再び圏央道で北上していく。

 「富士急は数年ぶり。以前は1泊していたが、バスなら日帰りで行ける」。理学療法士の女性(27)=鎌倉市=は横浜の友人と現地集合で遊園地へ。藤沢駅から電車利用だと3時間以上かかるが、バスなら2時間ほどで着く。

 日曜の朝だったが、道路はすいていた。圏央厚木ICから15分ほどで八王子JCTに到達。中央道に入り、1時間足らずで遊園地にたどり着いた。予想以上にあっという間だった。

 運行開始から11月末までの利用客は、2路線で延べ9千人。コンサートやマラソン大会といったイベント、出張目的にも使われているという。新幹線のような特急電車がなくとも、気軽な遠出が可能になった。


 

誘 致

  夏は海水浴客でにぎわう湘南の市町も、観光振興に本腰を入れ始めた。

 縦貫道の最終地点となる茅ケ崎市は昨年から観光親善大使を設置。観光振興ビジョンも策定した。5年ほど前に観光協会などが提案したが具体化していなかった「道の駅」の整備計画も動きだした。

 サザンオールスターズのボーカリスト、桑田佳祐さんの

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