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厚木市、企業誘致でインフラ効果 交通利便性向上など 現時点で前年度上回る

経済 神奈川新聞  2015年12月14日 10:28

小林市長から決定通知書を受け取るアステックの有我社長(右)=厚木市役所
小林市長から決定通知書を受け取るアステックの有我社長(右)=厚木市役所

 厚木市が力を入れる企業誘致で、圏央道など整備が進む交通インフラの効果がじわりと出始めている。市内への企業進出では、2015年度の市企業立地条例の適用企業は現在すでに3社になり、前年度の2社を上回った。

 市内で新たに施設を稼働した「アステック」(本社・静岡市)と地元の「アンリツ」に対して、同条例に基づく奨励措置の決定通知書の交付式が9日、市役所で行われた。

 アステックは中小の工場自動化設備メーカー。3年前に市内に進出、今回東名高速厚木インターチェンジに近い同市長沼に用地を取得して厚木インター工場を新設、5月に操業を開始した。

 投資額は約6億5千万円で新工場の従業員は35人。市の審査を経て条例に基づき奨励金5千万円の交付と、16年度から5年間の固定資産税と都市計画税が軽減される。

 大手電気計測器メーカーのアンリツは、同市恩名の敷地内に新本社棟が5月に完成。奨励措置として同じく両税が軽減される。


 同条例施行は05年度で10年が経過。市は圏央道や新東名高速の整備を見据え、13年度に条例を改正、特区になったロボットをはじめ12業種を「戦略産業」に位置付けて奨励措置を拡充。小林常良市長は「企業誘致策は全国トップレベル」と自負する。

 適用企業は13年度が5社(総投資額約65億円)。県内の圏央道が全線開通した14年度は2社(同約17億4千万円)。10月に埼玉県区間が開通して東名、中央、関越、東北の各高速道路がつながった15年度は現時点で3社(同約86億3千万円)になっている。

 アステックの有我敦司社長(55)は「厚木インター工場は首都圏の本格進出の拠点になる。取引先への移動時間を考慮した交通利便性の良さと、手厚い誘致策が決め手になった」と今後の事業拡大に意欲を見せている。

 市産業振興課は「産業用地などの問い合わせは多くあり、数社と相談を続けている。16年度からは新東名が順次開通するので、交通利便性の向上をPRして企業進出をさらに働き掛けたい」と話している。


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