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TPPテーマに作家の手嶋氏が講演

経済 神奈川新聞  2015年12月03日 03:00

手嶋龍一氏の講演も行われたシンポジウム=横浜市中区
手嶋龍一氏の講演も行われたシンポジウム=横浜市中区

 TPP(環太平洋経済連携協定)がもたらす影響について地域社会と国際社会の両視点から考えるシンポジウムが1日夜、横浜市中区の市開港記念会館で開かれた。横浜国立大学の主催。外交ジャーナリストで作家の手嶋龍一氏による基調講演や、同大学大学院の教授陣を交えた討論会が繰り広げられ、市民や学生約130人が熱心に耳を傾けた。

 元NHK記者として海外取材経験の豊富な手嶋氏は、TPPが単なる新経済貿易圏の形成にとどまらず国際安全保障の課題も内包していると説明。「大筋合意を機に日本はどういう指針を取るべきか、納税者として考えてほしい」と来場者に呼び掛けた。

 パネル討論では同大学院の3教授が持論を展開。国際通商法に詳しい荒木一郎教授は、従来の経済協定と異なる点を明示。発効時期について「条文を読む限り2年以内では」と推測した。経済学が専門のパーソンズ・クレッグ教授は、消費者利益や日米両国にもたらす効果などについて言及。経営学部の松井美樹教授は日本のサプライチェーンに対する影響として「日本企業の海外展開にプラス」とした一方「原産地規制の面で製造業には厳しい」と指摘。「マレーシアのような国有企業の強い国では、構造改革を通して日米企業との連携が強まる可能性がある」と展望した。


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