
建築家の故・黒川紀章さんが設計した湯河原町宮上の茶室で開かれていた茶会が29日、盛況のうちに終了した。湯河原温泉観光協会の主催で、例年、町内の紅葉が見ごろを迎える11月中旬から約2週間開かれている。
今回は14日に始まり、好天に恵まれた最終日の29日には、色づくモミジを楽しみながら、茶を喫して一息つく家族連れの姿が目立った。
湯河原在住の複数の茶道家が交代で、客の前で茶をたてるのが特徴。29日は裏千家の茶道家がお点前を披露し、茶を飲んだ来訪客は満足そうな表情を浮かべていた。
川崎市宮前区から日帰りで訪れた熊崎修平さん(49)、陽子さん(45)夫妻は「紅葉を楽しみながら、くつろぎたいと思って訪れた。あっという間に飲んでしまった」と笑顔で話し、満喫した様子だった。