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坂本龍一さん、シールズ奥田さん対話 「自分たちが政治決めていい」

社会 神奈川新聞  2015年11月27日 20:33

坂本さん(右)とともにトークセッションに出席した奥田さん(左)=都内
坂本さん(右)とともにトークセッションに出席した奥田さん(左)=都内

 脱原発を訴えるミュージシャンらが集うイベント「NO NUKES」が27日、豊洲PIT(東京都江東区)で行われ、オーガナイザーを務める作曲家の坂本龍一さん(63)とともに、安全保障関連法に反対する大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー奥田愛基さん(23)が登場した。奥田さんは国会前のデモを振り返り、「ガキはガキなりに行動しようと思って行きました。安倍(晋三)さんが、国の最高責任者だと言っても『主権者は誰なの?』と(いう気持ち)。政治家はダメだと言うのではなく、自分たちが政治を決めていいと思えれば(変わる)」と話すと会場に拍手がわき起こった。

 約千人が参加したトークセッションでは、4人組ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」のボーカル後藤正文さん(38)に、「国会、かっこ良かったですよ」と声を掛けられ、「今日は国会よりも緊張しています」と恐縮した表情。後藤さんは「僕ら長い間、“連れション”に行っちゃう社会だったけど、SEALDsの発言を耳にして、誰でも発言していいんだという空気になった。権力者は『バカは黙っていろ』と声を上げるけど、そうじゃない。憲法を読んでみようとか、民主主義は何かと考える機会ができたことは大きい」とたたえた。

 坂本さんも「安保法制を止めることができなかったから負けた訳じゃない。(国内に)50近く原子力発電所がある中で再稼働したのは一つ。向こうは民の声を恐れている。憲法改正も正面切っては無理と判断したから、憲法解釈に逃げているのだから」と力を込めた。

 ステージでは、福島の原発事故後、原発のあり方を問おうと抗議した2012年夏に国会前で行われた20万人集会の様子をまとめた映画「首相官邸の前で」(小熊英二監督)の一部を紹介。当時19歳だった奥田さんは「友だちに行くと聞いて、『危ないからついて行くよ』と出向いた。でもそのときは、自分には関係ないと、斜に構えて携帯をいじっている自分がいて、その様子が映画にも映っている。いま自分が活動しているのは不思議」と感慨深げ。「僕らの声やデモはやがて忘れられてしまうものかもしれないけれど、歌や音楽は身体に残っていく。坂本さん、後藤さんには文化を残してほしい。後藤さんは以前、国会官邸前で歌を作りたいとツイッターで言っていたので、いつかやってほしい」と話すと、後藤さんは「(脱原発問題などが改善し)NO NUKESが来年ないことを祈りますが、ラップとかも入れて、みんなが歌えるようなトラックをつくりたい」と意欲を見せていた。


脱原発を訴えるミュージシャンらが集まったトークセッション
脱原発を訴えるミュージシャンらが集まったトークセッション



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