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江の島をバリアフリーに 五輪へ対策本腰

政治行政 神奈川新聞  2015年11月26日 03:00

島内の坂道で車いすでの移動をサポートするボランティアたち=10月、藤沢市の江の島
島内の坂道で車いすでの移動をサポートするボランティアたち=10月、藤沢市の江の島

 長年の懸案になっている江の島のバリアフリー化に向け、藤沢市が本格的に動きだした。セーリング競技会場に決まった2020年東京五輪を見据え、16年度末までに基本計画を取りまとめる方針を表明。バリアフリー化を阻む要因を洗い出すとともに、どの程度の対策が実現可能なのか、大まかな方向性を打ち出す。

 周囲4キロ、頂上部の標高60メートルの江の島は起伏に富んだ地形ゆえ、島内の道路の大半が階段や急坂で占められている。エスカレーター(有料)は設置されているが、上り運転のみで車いすの幅にも対応していない。

 車いす利用者にとっては近くて遠い観光地になっているのが現状で、地元のライオンズクラブは毎秋、抽選で選んだ車いす利用者を頂上部へ運ぶ大掛かりなボランティア活動を実践。島内巡りを楽しんでもらうとともに、不便な状況の早期改善を訴えている。

 市によると、地元の観光関係者や住民からは、車いすに対応したエスカレーターの上下運転やエレベーターの設置といった要望がこれまでに寄せられている。ただ、どの手法を採用しても難工事が予想される上、費用の問題もあるという。

 基本計画では、こうした課題を洗い出しつつ、島内の意見も集約。それらを比較検証しながら、効果的な事業手法を整理していく。作成は専門知識を持ったコンサルタントに約1070万円で委託。12月定例市議会で債務負担行為が認められれば、本年度中に選定して契約を結び、来年度末の完成を目指す。

 市は「バリアフリーも頂上部のサムエル・コッキング苑までやるのか、途中までとするのか、いろいろな考え方があると思う。まずは島内の調整を図り、どこまでの対策が可能なのか検討したい」としている。


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