1. ホーム
  2. 話題
  3. ムスリム客も安心のレストラン ハラル認証のメニュー

中華街摩登(29)
ムスリム客も安心のレストラン ハラル認証のメニュー

話題 神奈川新聞  2015年11月23日 03:00

 東南アジアなどの経済成長を背景に、イスラム教徒(ムスリム)の訪日外国人客が増えている。横浜中華街でも「ハラル」と呼ばれるイスラムの戒律にのっとった食材を使うレストランがオープンし、中華料理店向けのハラル研修会も行われるなど、熱い視線が注がれている。


ハラル認証マークのついた鶏肉などを使用し、ムスリムにも人気の「マレーアジアンクイジーン」=横浜市中区
ハラル認証マークのついた鶏肉などを使用し、ムスリムにも人気の「マレーアジアンクイジーン」=横浜市中区

 みなとみらい線元町・中華街駅近くに7月に開店したマレーシア料理店「マレーアジアンクイジーン」。マレーシアの老舗食品メーカー「ブラヒムフード」の系列で、国内では渋谷に次いで2店舗目だ。華僑系マレーシア人のチャー・カイシン社長(35)は「横浜はエンジニアリング会社で働くムスリムが多いし、中華街には観光客も来る」と出店の狙いを明かす。

 ハラルとされる食品は野菜や魚介類などで、非ハラルの代表的な食品は豚肉とアルコールだ。同店では豚肉は一切使わず、鶏肉もハラル認証を受けたものを海外から取り寄せている。だが「日本人客も多いため、アルコール飲料は置いている」(謝社長)という。

 客層は日本人が8割、マレーシア人が2割で、エビのだしがきいたスープカレー麺「ミーラクサ」が一番人気だ。マレーシアの焼き鳥「サテー」などが入った仕出し弁当もムスリムの従業員がいる企業に好評で、950~1800円で10個から注文を受けている。

 謝社長は「東京五輪に向けて、来日するムスリムはますます増えると思う。ムスリム観光客にも日本人にも楽しんでもらえる店にしたい」と意気込んでいる。

 横浜中華街発展会協同組合も10月、ハラルを知る研修会を実施。中華料理店など約20店が聴講した。

 中華料理では豚肉を使うメニューが多い上に、厳密にハラルとされるためには、調理器具や食器も豚肉に触れたことのないものを使う必要があり、中華料理店にはハードルが高い。

 だが東京五輪を控えて、同組合でもムスリム観光客の増加を見込んでおり、「華僑の多いシンガポールのレストランなどをお手本に、横浜中華街なりの対応を考えたい」と話している。


シェアする