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「海老名を県央の拠点都市に」 4選決めた内野氏

選挙 神奈川新聞  2015年11月17日 03:00

4選を決め万歳する内野氏=15日午後11時15分ごろ、海老名市上郷の事務所
4選を決め万歳する内野氏=15日午後11時15分ごろ、海老名市上郷の事務所

 15日投開票された海老名市長選では、現職の内野優氏(60)が新人で前市教育長の瀬戸清規氏(63)を破り、4選を果たした。

 同日午後11時10分ごろ、海老名市上郷の事務所に内野氏の当選の一報が伝えられると、集まった約70人の支持者から「やったー」と大きな歓声が湧いた。数分後、満面の笑みで事務所に到着した内野氏は、大きな拍手で迎えられた。

 9月に4選出馬を表明した内野氏は、海老名駅西口地区の開発など3期12年の実績を強調。自民、民主、公明党や各種団体から推薦を受け、幅広い層に現職の強みをアピールして票を積み上げた。

 当選を決めた内野氏は「今のまちづくりの流れを変えることはないが、批判や指摘された意見といった問題は直したい。海老名が県央の拠点都市となるように頑張りたい」と話した。

「手法批判も承知、不満乗り越えたい」

 新人との一騎打ちになった海老名市長選で4選を果たした内野優氏(60)に投開票から一夜明けた16日、勝因や4期目の抱負などを聞いた。

 -勝因は何か。
 「(都市開発や行政改革など)いまの流れをそのまま続けてもよいとの評価が市民から示された結果と受け止めている。その手法に批判があることも承知している。解決を図って不満を乗り越えたい」

 -選挙戦を振り返った感想は。
 「相手候補は多選の弊害を争点に設定したが、それは政策ではない。市政の運営方針は幹部からなる最高経営会議で決定しており、トップによる思いつき行政がなされているとの批判は当たらない」

 -相手候補との得票差が約8千票だった。
 「従来から批判票は全体の3割程度あると見ていた。相手候補は地縁・血縁を駆使した活動を展開しており、結果は真摯(しんし)に受け止める」

 -4期目の抱負は。
 「今後数年間は海老名を元気にするため(海老名駅周辺の開発効果などで)力を蓄える時期になると思う。引き続き、子どもたちと高齢者が安心できるまちづくりに力を入れる」

 -具体的課題とその対応について。
 「当面『ららぽーと海老名』の開業で渋滞悪化が懸念されている周辺の道路交通対策を強化する。一方でドライバーの高齢化に伴う交通手段の多様化など、車社会の在り方を再考するような施策展開についても新たに取り組みたい」

 -改善の見通しなどはどうか。
 「西口地区のまち開き後の土・日曜の車両を見ると、約8割を地域外のナンバーが占めている。ピンチをチャンスに変える発想も大切だ。市立中央図書館もそうだが、これだけ多く人が訪れ、海老名は注目されている。これを地域の発展につなげない手はないだろう」


落選の報を受け、支援者一人一人に頭を下げる瀬戸氏=15日夜、海老名市国分南の事務所
落選の報を受け、支援者一人一人に頭を下げる瀬戸氏=15日夜、海老名市国分南の事務所

敗戦の瀬戸氏「力量不足」

 「不徳の致すところ。素直に敗戦を認めます」。海老名市国分南の事務所に落選の報が届いた15日午後11時すぎ、新人の瀬戸清規氏(63)は集まった50人余りの支援者に深々と頭を下げた。

 「思いつき行政」と現職批判を続けた瀬戸氏は、多選禁止条例の制定を公約して長期政権の是非を争点に据えた。選挙戦が終盤になるにつれて「間違いなく勝てる」との手応えが強まったが、3期12年の現職の壁を打ち破るほど訴えは市民に浸透し切れていなかった。「わたしの努力不足、力量不足です」と悔やんだ。

 瀬戸氏はすすり泣く支援者ら一人一人の労をねぎらって回ると、会場から「捲土(けんど)重来(ちょうらい)を」との声も漏れた。


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