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両親殺害、懲役28年判決  危険ドラッグは「限定的」

社会 神奈川新聞  2015年11月16日 16:21

 横須賀市で昨年10月、両親を刺殺したとする殺人罪と危険ドラッグを使用したとする薬事法違反の罪に問われた無職の次男(37)の裁判員裁判の判決公判が16日、横浜地裁であった。鬼沢友直裁判長は「殺人の犯行に危険ドラッグの影響は認められるが、限定的だった」とし、懲役28年(求刑懲役30年)を言い渡した。

 被告は殺害の直前に危険ドラッグを使用しており、薬物の影響による責任能力の有無が争点となった。同裁判長は、犯行は被告の普段の性格と異なる残忍なものとし、「危険ドラッグが犯行に影響を及ぼしたことは否定できない」と指摘。一方、殺害の目的に沿った行動を取っていたことなどから、犯行を思いとどまる能力が著しく低下した状態ではなかったとし、「完全責任能力だった」と認定した。
 
 弁護側は危険ドラッグの使用についても「違法性の認識がなかった」と無罪を主張したが、被告はインターネットなどを通じて、規制薬物と認識していたと推認できるとして退けた。その上で、「強固な殺意に基づく残忍な犯行。自首の機会もあったのに隠滅工作をしており、反省も十分とはいえない」と述べた。

 判決によると、被告は昨年10月、横須賀市の自宅で父親=当時(60)=から危険ドラッグの使用を叱られたことに怒りを覚え、父親と母親=当時(61)=を包丁で刺殺するなどした。


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