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創作の喜びを実感 文芸コンクール授賞式

カルチャー 神奈川新聞  2015年11月15日 03:00

表彰される現代詩部門最優秀賞の谷口鳥子さん=神奈川新聞社
表彰される現代詩部門最優秀賞の谷口鳥子さん=神奈川新聞社

 神奈川新聞社が主催する第45回文芸コンクールの授賞式と講評会が14日、横浜市中区の神奈川新聞社で開催された。受賞者や家族、友人など約50人が参加し、日常生活に根差した創作活動の意義を確認し合った。

 短編小説と現代詩の2部門があり、応募総数はそれぞれ175編、157編。審査は今回から脚本家・作家の山田太一さん、詩人の廿楽(つづら)順治さんが務めた。最優秀には小説が鎌倉市の小林隆志さんの「蕎麦屋」、詩は横浜市港北区の谷口鳥子さんの「カエル」が選ばれ、佳作の入選者とともに賞状などが贈られた。

 藤塚正人統合編集局長は「時代の転換点である今、多様な創作活動を今後も応援したい」とあいさつした。

 山田さんは「フィクションがなければ現実を捉える力はなくなってしまう」と小説の意味を力説した。その上で「立ち止まって考える意味を大事にしない“実用本位”の現代にとって、創作は広場のようなものだ」と話した。

 廿楽さんは「現代詩は読まれない、とよく言われるが、応募作の水準が高く、これだけの書き手がいるのかと安心した」と、神奈川の創作の厚みをたたえた。選考基準については「傑作だと思って書いたものよりも、冷静な状態で書いた作品の方が、後になって面白いと思えることが多い」と実感を込めて解説した。

 授賞式の後には両審査員を囲んでの講評会が行われ、創作の難しさと喜びについて語り合った。


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