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開成名産の芋 園児が収穫
大きなお宝に歓声、地元高校生がサポート

話題 神奈川新聞  2015年11月13日 03:00

収穫した弥一芋を手に、園児に説明する檜山さん(中央)=開成町牛島の開成幼稚園(県立吉田島総合高校提供)
収穫した弥一芋を手に、園児に説明する檜山さん(中央)=開成町牛島の開成幼稚園(県立吉田島総合高校提供)

 開成町の名産品として知られるサトイモ「開成弥一芋」をことしから食育教材に採用した開成幼稚園(同町牛島、宇田川裕子園長)が、待望の収穫期を迎えた。技術指導などで支えてきた県立吉田島総合高校の生徒らもサポートし、次々に掘り出される“お宝”計6キロに、園児からは歓声が上がった。

 「わあ、大きいねぇ」。土をかぶって真っ黒な親芋に子芋がびっしりくっついた様子や、粘り気のある樹液や傘のように大きい葉を手にした園児は、皆驚きの声を上げた。

 作業着姿で葉の取り方などの指導をするのは、同校の学校農業クラブで弥一芋の開発・普及プロジェクトリーダーを務める2年の檜山夏穂さん。自身も同幼稚園の卒園生で、町立文命中学校2年時に給食で出された弥一芋に魅せられた。「食感も今まで食べてきたものとは違うし、煮崩れなかった」。生まれ育った町が起源という縁も感じ、プロジェクトには進んで参加した。

 3月に町の「幼小中高連携事業」で同幼稚園の卒園式を同高校の草花で飾ったのがきっかけで、園児にも地元の食材を知ってもらおうと同幼稚園の恩師とともに弥一芋の栽培を企画した。宇田川園長も「作って食べられることで大きな喜び、実感につながる」と快諾、地元農家でつくる開成弥一芋研究会から種芋を譲り受けて5月下旬から園の花壇で栽培し始めた。

 雑草取りや水やり、夏のアブラムシ対策など、園児も檜山さんも汗水流し、ようやく迎えた収穫期。「もう少し早く植えていたら、もっと大きく成長できたはず」と檜山さんは悔しがるが、一生懸命収穫作業を手伝う幼い後輩の姿に「これが開成町の名産品。大きくなって今回の芋掘りを通じて、弥一芋を覚えていてくれたら」と温かいまなざしを送った。

 掘り取った弥一芋は、18日にも給食におでんとして園児に出される。宇田川園長は「大人ではなく身近なお姉さんたちが指導してくれることで、園児が自分も立派に育ててみたいと思ってくれるはず。来年も続けていきたい」と話した。


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