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逆境の73歳、百名山踏破 母の介護、がん闘病…座間の滝澤さん

社会 神奈川新聞  2015年11月09日 11:10

99座目の鹿島槍ケ岳に登頂した滝澤さん。1カ月前に踏破した剱岳が背後に望めた=9月下旬(滝澤さん提供)
99座目の鹿島槍ケ岳に登頂した滝澤さん。1カ月前に踏破した剱岳が背後に望めた=9月下旬(滝澤さん提供)

 座間市新田宿の滝澤洋子さん(73)が10月、「日本百名山」を踏破した。介護を続けた実母をみとり、闘病の末にたどり着いた高み。険峻(けんしゅん)ほど絶景が待つ登山は、さながら自らの人生のようでもあった。

 10月8日。新潟と長野県境にそびえる100座目の苗場山(標高2145メートル)の山頂。単独で挑んだ滝澤さんは達成感とともに、家族との思い出に浸っていた。新潟出身の夫・肖二郎さん(79)と2児と、中腹まで登った四十数年前の記憶。「締めくくるのはこの山」と決めていた。

 20代のころ、季節とともに移ろう山肌の表情に引かれ、富士山から登山を始めた。50代からひたむきになり、おぼろげながらも百名山踏破を夢みるようになった。

 70歳までに59座を登ったが、母カツさんの介護に付きっきりになると、登山からは遠ざかっていった。71歳でカツさん(享年96)をみとると、今度は自身に早期の胃がんが見つかった。県立がんセンター(横浜市旭区)に入院した。

 滝澤さんは諦めなかった。

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