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東京湾口の海面上昇 半世紀で推定15センチ

社会 神奈川新聞  2015年11月05日 03:00

 東京湾の玄関口、久里浜港(横須賀市)の周辺の平均海面水位が、およそ半世紀で15センチ上昇したと推定されることが、国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)の解析結果で明らかになった。地球温暖化の影響で世界的に進む海面上昇が、県内の検潮所に蓄積された潮位観測データから裏付けられた格好だ。地元の漁業者は水害への危機感を強めており、自治体も今後の施設整備の参考とする考えだ。

 久里浜港の検潮所で1961年から2013年までに観測した1時間ごとの潮位データを、国総研の淺井正・沿岸防災研究室長や内藤了二主任研究官らのグループが約1年かけて解析。潮の満ち引きや気圧、埋め立て地の地盤変動などを差し引き、純粋な海面上昇分をはじき出した。

 その結果、同港の平均海面水位は年間で2・95ミリずつ上昇していたと推定された。これを50年分に換算すると14・75センチとなる。約20年前にも同様の解析を行ったが、前回よりも上昇傾向は明らかという。

 国総研は今回、久里浜など全国10港湾の潮位データを解析。場所ごとに海面上昇が顕著だったり、上昇傾向を確認できなかったりと結果はまちまちだった。淺井室長は「今後も継続的にモニタリングしていく必要がある」としている。ただ久里浜の結果については「(解析結果は)想定の範囲内で、今すぐに対策が必要というわけではない」としながら、「トレンドは変わらないので、将来さらに上昇することに備える必要がある」と警鐘を鳴らす。

 海面が上昇すれば、沿岸部では砂浜の消失が懸念される。大波を伴う台風や高潮などへの警戒も迫られることになる。

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