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放射能災害備え訓練 横須賀の原発燃料加工会社

社会 神奈川新聞  2015年11月05日 03:00

放射性物質の屋外飛散を想定し測定、除去する訓練=グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
放射性物質の屋外飛散を想定し測定、除去する訓練=グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン

 放射能災害を想定した原子力災害対応訓練が4日、横須賀市内川の原発用燃料加工会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」であった。原子力災害対策特別措置法に基づき、2001年秋から毎年実施している訓練。同社従業員ら約350人が参加し、負傷者の救護やウラン粉末の屋外漏えいを想定した回収作業などを行った。

 今回は相模湾沖で震度6強の地震が発生、津波警報が発令された事態を想定した。初の試みとして、二つのトラブルを設定した。地震が発生する前に、施設管理区域内で放射性物質の空気中濃度の異常が検知された後、大地震が発生したと想定。初動対応チームが対処後、臨機応変に指揮命令系統を確立する防災本部設置へ切り替える動きを確認した。

 負傷者の救護訓練では、放射性物質が付着していないかを担当者が専用機器で確認し、付着物が外部に飛散しないようビニールを巻き付ける応急処置を施した。

 地震の強い揺れで原料のウラン粉末が屋外にこぼれていたとも想定。防護服と防じんマスクを身に着けた担当者が立ち入り制限区域を設け、粉末を専用の吸い取り機で回収し、除染とモニタリング作業も行った。

 梅原肇社長は「昨年からより実践的な訓練を目指してやっている。きょうの訓練で何を学んだかをよく認識し、職場の人に伝えてほしい」と話していた。

 同社は全国計8カ所の原子力発電所に燃料を供給している。


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