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難聴児の未来考える 経験談や現状報告 川崎で

社会 神奈川新聞  2015年11月02日 03:00

分科会では難聴者の社会人からの報告も行われた=川崎市立聾学校
分科会では難聴者の社会人からの報告も行われた=川崎市立聾学校

 難聴児の教育と未来を考える催し「つながろう!川崎のきこえない・きこえにくい子ども達の為に」が1日、川崎市中原区の市立聾(ろう)学校で開かれた。難聴児や保護者、ボランティアら約100人が集まり、子育てや進学、就職などの課題を語り合った。

 主催は、市内の難聴児の親の会や聾学校の保護者らでつくる「聴覚障害児の教育と未来を考える会」。通級や難聴学級といった形で最寄りの学校に通うケースも増え、難聴児のいる家族がつながる機会がなかったことから、情報交換できる場として企画されて今年で5年目を迎えた。

 分科会では、難聴児として教育を受けた社会人3人が、小中高校時代の経験談や勤め先での現状を報告。鉄道会社に勤める男性は「入社時は会議の内容が分からなかった。手話通訳の派遣を求めたが、理解されなかった」と手話で説明。会社が最近の研修で筆記通訳を付けたことに触れ、「会社も変わってきた。手話通訳などがいれば、多くの難聴者が力を発揮できることをもっと社会に知ってほしい」と訴えた。

 質疑応答では、0歳児を持つ若い母親が聾学校・難聴学級・通級の中から通学先を選ぶ方法を質問し、別の母親が自らの経験談で答えていた。

 「つながろう!」の催しは今年が最後。考える会代表の内野るり子さんは「5年間続け、親たちも子どもたちもつながることができた。来年以降は子どもたちの未来を考えながら違う形で発展させていきたい」と話していた。


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