横浜市鶴見区は27日、転出証明書の誤交付があり、1世帯3人分のマイナンバーや転出予定先の住所、氏名などの個人情報が漏えいしたと発表した。総務省によると、窓口業務でのマイナンバー漏えいは初めて。5日から転出証明書にはマイナンバーが記載されている。
同区戸籍課によると、26日午後4時ごろ、区内の女性が転出届を提出。同課職員が番号が記された引換カードを女性に渡した後、同じ番号のクリアファイルに転出届を入れて入力作業を行った。だが、職員が違う番号を読み上げ、別の女性に転出証明書を交付してしまったという。
約1時間後に、証明書を受け取っていない女性からの問い合わせで誤交付が発覚し、受け取った女性から回収した。同課は誤交付された証明書に記載された住民票コードとマイナンバーは今後変更するという。
同課では本来、交付の際に職員が引換カードの番号と転出証明書が入ったファイルの番号が同一であることを確認した上で、申請者にも対面で内容を確認してもらう手順になっている。また、マイナンバーの交付開始に合わせて、個人情報の漏えいを防止するための研修を行っていた。
同課は「当時は約30人が来庁しており、繁忙の時間帯だった。交付は2~3人で対応したが、引換カードの確認が不十分だった上、対面での確認も怠った。誰が誤交付したか現時点では分からない」としている。再発防止策として、引換カードや対面での内容確認をあらためて徹底するとしている。
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