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その後のシールズ(1)
時代の正体〈209〉始める、希望のために

時代の正体 神奈川新聞  2015年10月26日 11:30

SEALDsが開いた安保関連法に反対する集会でハチ公前広場を埋めた参加者 =18日、東京・渋谷
SEALDsが開いた安保関連法に反対する集会でハチ公前広場を埋めた参加者 =18日、東京・渋谷

 政治を語る。それは未来をつくるということだ。自分はどのような社会で生きたいと望むのか。言葉にすることで、届いて響いた先、コトリと歯車は動きだし、小さくとも確かな一歩は踏み出される。

 終わったなら、始めればいい-。

 語るのをやめてしまえば、憂鬱(ゆううつ)で、しかし愛すべきこの日常までも脅かされると思い知った夏がすぎ、秋晴れの東京・渋谷のハチ公前広場、再びマイクを手に取り、呼び掛けた。

 「僕らは学生団体SEALDs(シールズ)といいます。安全保障関連法案に反対し、国会前で抗議行動を続けてきました。法案は通って安保関連法となってしまいましたが、僕らは歩みを止めません。政治について語るのはタブーでも、ダサいことでもありません。どうか、僕らの話を聞いてください」

 安全保障関連法が成立して1カ月がたとうとしていた10月18日、日曜日の午後、スクランブル交差点を行き交う人々の足取りはどこまでも軽く、それでもマイクを通して響く声に悲壮感などなかった。

変化 


 「反対の声が国会前で大きく響く中、強行採決されたあの時の怒りは少しも消えません。確かにこの国の民主主義は一回終わってしまったのかもしれません」

 都立高校3年、福田龍紀さんはSEALDsに触発された高校生でつくる「T-ns SOWL」(ティーンズソウル)のメンバー。憲法に背く法律が問答無用のやり口で押し通され、デモをやった意味なんてやっぱりなかった、とは考えなかった。

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