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厚木男児放置死:「残酷さ想像を絶する」 横浜地裁判決

社会 神奈川新聞  2015年10月22日 16:08

 厚木市のアパートで昨年5月、死後7年以上たった男児=当時(5)=の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた父親(37)の判決公判が22日、横浜地裁であった。伊名波宏仁裁判長は被告の殺意を認定、「唯一すがるべき存在の父親から食事を与えられず、残酷さは想像を絶する」とし、懲役19年(求刑懲役20年)を言い渡した。

 判決によると、被告は妻が家出後、2004年10月ごろからアパートで男児と2人暮らしになった。06年秋ごろから、アパート内の6畳和室に閉じ込めて食事を与える頻度が減っていき、同年12月ごろには男児が相当衰弱したのに医師の診察を受けさせるなどせず、あえて育児に目を背け、1月中旬ごろに栄養失調により死亡させた。

 被告は殺意を否認し、弁護側は保護責任者遺棄致死罪にとどまると主張していたが、伊名波裁判長は「被害児童が相当衰弱していたことは、通常であれば誰でも危険性が理解できた」と述べ、被告の殺意を認めて殺人罪が成立すると判断した。


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