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がん最前線 小児がん(下)成人患者を長期支援

社会 神奈川新聞  2015年10月22日 09:42

病に負けずに明るい未来を思い描く関野さん(左)と母の千里さん =横浜市内
病に負けずに明るい未来を思い描く関野さん(左)と母の千里さん =横浜市内

 治療を終えた小児がん患者は青年期を迎えてもなお、苦労や忍耐を強いられることがある。

 横浜市内に住む20代の関野真琴さん=仮名=は医療に従事し、周囲の理解を得て体力的な負担を軽減してもらい、仕事にやりがいを見いだしている。それでも、少し臆病になっていることがある。恋愛だ。

 7歳のころに、悪性脳腫瘍を患った。その前年からホルモンの分泌障害による多尿の症状が現れ、地元の小児科医にかかったが病名を特定できなかった。次第に頭痛や嘔吐(おうと)を繰り返すようになり、県立こども医療センター(同市南区)で病名が判明したのは約1年後。余命2年を宣告されたが、1年間に及ぶ入院治療の末に寛解し、地元の市立小学校に復学することができた。

 ただ、治療を終えても抗がん剤や放射線治療の影響で髪の毛は生えそろわず、退院直後の身長は110センチほどで発育の遅れが生じた。それがもとで、中学校ではクラスメートや部活の仲間からいじめに遭ったという。現在、身長は約160センチまで伸びたものの、髪の毛は人工毛で補っている。「あまり自分に自信が持てない。病気のことを理解し、受け止めてくれる人はいるだろうか」。頭の片隅に不安がよぎる。

 それでも、短大時代に勉強に励んで国家資格を取得し、仕事に生かしている関野さんは、恋愛についても明るい未来を見ている。「彼氏ができたら、ディズニーランドに行って、おそろいのTシャツを着たい。共に生きていけるパートナーを見つけたい」と、照れ笑いを浮かべた。

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