1. ホーム
  2. 好奇心がエネルギー学ぶ喜びを造園に込めて

笑顔咲く!横浜女性農業者 Vol.4 井上瞳さん
好奇心がエネルギー学ぶ喜びを造園に込めて

神奈川新聞  2015年10月22日 03:05

 街と農地が混在する大都市横浜。横浜市民が、いつでも旬の農産物を味わえるのは農業者がいてこそ。その中でも横浜の農業を支えている女性農業者を紹介します。笑顔が輝く女性農業者をJA横浜のトップが訪ねました。


井上瞳(いのうえひとみ)さん(25)2011年から造園業に従事。週に3回、市内の大学で緑地の管理を行うほか、マンションなどの植栽工事も行う。家の敷地では中低木を生産。仕事は多岐にわたる。
井上瞳(いのうえひとみ)さん(25)
2011年から造園業に従事。週に3回、市内の大学で緑地の管理を行うほか、マンションなどの植栽工事も行う。家の敷地では中低木を生産。仕事は多岐にわたる。

 今から8年前、神奈川県では初めて、高校生で2級造園技能士試験に合格した井上瞳さん。その後は東京農業大学で造園の基礎を学び、造園会社に勤務。現場作業・公園管理を経て現在は家業を手伝っています。

 女性が極めて少ない造園業の世界でベテラン職人に交じり、重い土や植木を運び、高い木に登って剪定(せんてい)もします。「もう少し背や筋力があったらな」と、笑う表情にはまだあどけなさが残ります。

 緑地管理を行う大学ではグラウンドの整備・剪定・刈込除草など、学校のイベントや授業時間にあわせて、朝6時半から作業にあたります。学生さんたちがしてくれるあいさつは、やりがいにもつながっています。

 仕事の合間にも、植木畑の隅で庭造りの練習に励んでいます。自ら割った竹で垣根を造り、石組みと合わせて試行錯誤。石はトントンと叩いたときの音の響きや、切るときの割れ目の入り方で状態を読みます。「五感で感じたことを仕事に生かせるのが楽しい」。

 造園にまつわることは何でも学びたいと意欲的。お客さんから庭の花について問われるたびに草花の本を開きます。需要の多いバラも自宅で育てて観察。楽しみながら知識を広げるのが瞳さん流です。いろいろな現場の職人と関わる上で土木の知識も必要と思うようになってきたとか。一方で、現場に花があれば踏まないよう、誰よりも早く気付き、養生する気配りも見せます。

 休日は趣味の城巡りや城造りのゲームをすることも。「戦国時代の城の構造は石積みや盛土など造園の要素が強く、景色でも武士の士気を高めました」と楽しそうに話します。毎日、瞳に映るすべてが刺激になり、そこから生まれる想像力で新しい空間を造り出していきます。

JA横浜 黒沼利三 代表理事副組合長の 

~訪問記~


作品を前に語らう瞳さんとJA横浜の黒沼利三 代表理事副組合長(右)
作品を前に語らう瞳さんとJA横浜の黒沼利三 代表理事副組合長(右)

 高校生の時から志望し一貫して励んできた姿、若いながらも一生懸命打ち込む姿は、頼もしく、嬉しく思いました。造園業へのまっすぐな志は作品の庭にも表れ、見る人を魅了してくれます。今後のさらなる活躍が楽しみです。



企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局


シェアする