1. ホーム
  2. 話題
  3. ドッグランを呼び水に 松田・寄地区活性化事業

ドッグランを呼び水に 松田・寄地区活性化事業

話題 神奈川新聞  2017年01月06日 14:54

豊かな自然の中で、愛犬との時間を楽しめる「寄ふれあいドッグラン」(松田町提供)
豊かな自然の中で、愛犬との時間を楽しめる「寄ふれあいドッグラン」(松田町提供)

 松田町は、関東最大級の規模を誇る公営のドッグランを核に、山間部の寄地区を活性化させる事業に取り組んでいる。国の交付金を活用し、ドッグランやその周辺を整備。「癒やし」「食」「芸術」といった地域の魅力を一帯に集めて愛犬家らを呼び込み、「稼げる地域」に育てたい考えだ。

 同町寄の「寄ふれあいドッグラン」はドッグランゾーンが約4800平方メートルあり、公営としては関東最大級の規模。活性化事業では、国の地方創生加速化交付金約6500万円を活用し、水はけの悪いゾーンの土壌を改良、天候に左右されずにどこでも愛犬との時間を楽しめるようにする。

 使用頻度が低い周辺施設も改修。隣接する「体験実習館」内にレストランや売店を設け、ハイカーや地元住民の憩いの場だった「やまびこ館」は木工やガラス細工、藍染めなど寄地区で創作活動をする芸術家の作品を紹介するギャラリーへと転換する。

 ソフト面の充実も図る。レストランでは、サトイモなど地場産の根菜類を使った料理を提供。売店で販売する愛犬用のオリジナル商品の開発にも力を注ぐ。こうした「稼ぐ仕組み」づくりを構築するため、町はけん引役となる事業者を公募し、都内のコンサルティング会社と南足柄市の企業「足柄グリーンサービス」の連合体を選んだ。

 ドッグランは当初、前身の動物村に併設されていたが、動物村の来園者減を受け、2010年度から3年かけて単独施設に改修された。町観光経済課によると、15年度は約1万2千人が来場。近年のペットブームも手伝い、利用者数は微増ながら伸びている。

 ただ周辺施設の現状を考えると、「寄地区の中核施設として、最大限活用できているとは言いがたい」と同課。国の交付金を活用し、人口減少率が町全体より2倍以上高く、高齢化も進む地域の背中をもう一押しするのが狙いだ。

 町はドッグランや周辺施設について、17年4月のオープンを目指している。活性化事業では、調理師や運営の中心人物など地元の人材育成にも取り組んでおり、同課は「将来的には地域が主体となって運営できるようにしたい」としている。


シェアする